2016年2月9日火曜日

H. TAKAHASHI “Where To Be Vol.2” (Where To Now?)


H. TAKAHASHI “Where To Be Vol.2”
Entertainment SystemsからのんがTabs Outの年末なリストにあがっていたりと、各所で話題なH.Takahashiさん。きのう、イルカさんのライブ会場でようやっとお会いできまして、買い逃して泣いてたこれ、いただきました。ありがとうございます。きのうの夜、2周目で眠りにおちました。

Where To Now? からなアンビエントシリーズ、Where To Beの初バッチ、カタログ番号2番です。
のってるときに、あたらしいことはじめるこのレーベルはやっぱりかっこいいなとおもいます。
ちっちゃい音でききましょう、とレーベルのところであったんで、ちゃんと音量をしぼって。

1曲目、やさしくゆったりとしたリズムまたたく高音、中盤からなとても高い音がすこしのアクセントになって、ゆるやかに膨らむ音の波はときおり満ちてきそうになるんだけれど、またすぅっと引いてなかんじが心地よく。
2曲目。くるくると螺旋を描くなかで、発せられる単音な高い音。その重なりがときおりズレるタイミングが心地よく。中盤から遠くからまたゆったりと、今度は上昇する螺旋がすこし高い音で描かれはじめて、脳内、ゆったりと螺旋が交差して。そのタイミングで一気に、といってもゆったりだけれど、いろいろな音がいろいろな方向でまたたきはじめて、脳内がふわあああとなります。
海の底へ続く長い螺旋階段のトンネルを降りてゆくあいだ、その深度にあわせて定期的に点滅する照明、だんだんと深くなってゆくと、いつのまにかトンネルなんてなくって、海のなか、からだは浮上して、光がいちどきにみえてくるかんじ。

B面。けっこうサイケデリックなかんじになってますね。音の種類も増えてきてるかんじ。
1曲目。これまでのミニマルなつくりよりもけっこう自由に音がふわふわとたゆたう、ゆったりサイケデリックな。夕焼けな空を眺めてる感。黄昏の空気と星のまたたきとが混ざってゆくかんじ。
2曲目。一気に真夜中の静けさのなか、どこまでも澄み切った空気のなか、とても立体的に遠くまでゆったりと広がってゆく音。
3曲目はぽこぽことゆっくり進むリズムに、放たれる高音に意識もいっしょにとんでゆくかんじで。
4曲目。そしてまた深海。低い音のつらなりが深海感。とても深く暗いところで、ささやかにささやかにまたたく光みたいに高音が。

とてもまっすぐで、透明で、やさしくって、これかいてるあいだききながらなんだけれど心地よくって指が脳がなんどかとまりました。ミニマルなんだけれど、ところどころの重なる音のズレ感が絶妙に心地よくって、その心地よい空間のなかひとつの曲に1度か2度ある音がトツゼンにふくらんでゆくのがアクセントになってて意識がそのすこしだけ強い音の波にもってゆかれます。耳できいてるよりも脳内でやさしく音が揺れ、またたくかんじ。

現行なカセットをけっこうきかれてはって。
制作な方法とかもきかせていただいて、えっ、マジですか、となりまして。それでこれできるんだと。きっとまだ秘密。
これ2作目かとおもいきや、3作目だそうで。知りませんでした。Lil $egaさんが1作目なときに反応してくれてうれしかったとのことです。
イルカさんみたいにあえて音をしぼったかんじで、ライブもいつかみたいな。
つぎのリリースな予定なのも制作中とのことですんで、これからもとてもたのしみです、よ。
すぐ売り切れちゃったんだけれど、どこかしらでみつけたなら、ぜひ。



前作も、ナイスショップスーさんに何度かはいっては売り切れたりまたはいったり。
まだな方はぜひ。

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