2015年11月6日金曜日

Giant Claw “Deep Thoughts” (Orange MIlk Records)


Giant Claw “Deep Thoughts”
もちろんOrange Milkからです。
Keith Kawaii Rankinさん、つぎにどうでるか、たのしみでした。そして期待のとおりにたのしい内容。ここ読んでる全員が買うだろうし、まだ音源全部は公開されてないことだし、もうざざんとね。

どちらかという前作のほうがGiant Clawのなかでは異質だった。しー辰からのんがドローン主体といっとう異質ではあったけれど。はじめにきいたのがポリゴン感あるジャケットのレコードでそのころはおもしろいなくらいでそんなにめちゃくちゃ好き、ってかんじにはならなくって、Orange Milkすごいなっていうかんじ。あそこからなSean McCannめちゃくちゃ好きで。Keith Kawaiiさん本人の音をすごいとおもったのはCream Juiceだった。音の洪水イメイジ。

そしてDARKWEBはほんとおどろいた。ビートに歌のサンプリングの切り貼り感、これまでにかなり入り組んでいた音たちが立体感をだすことでうまく配置されて、いや、ききかえすと、過去作品もかなり立体感あるけれど、空間がね、すごい。OPNがすすめたクリアと立体感と空間使い、Keith KawaiiさんがじぶんのところからちょこちょこリリースするJuke/Footworkなビートのおもしろさをあわせて、そこにそれまであったゲームなかんじの音のつらなり、すべてが完璧にはまったっていう2014年の代表作でしかないし、2015年になってもカセットテープ化されたんで前半はかなりきいてて、あきらかにきょねんの1位なものだった。

DARKWEBをききつづけて好きだったところって、ビートに歌の部分よりも008のオーケストレーション、005のブラス音色のところだったりがっていうことをけっこうまえにかいたけれど、新作はそちら路線がふくらんで、もう。はじめから声音色な立体迷宮。キャッチーな歌の断片のようなものは消えたし、わかりやすくビートっていうかんじもなくなってるんだけれど、1音1音のやわらかさ、いややわらかいんだけれどいちいち印象がものすごい。A面は前作の流れがふくらんで、ってかんじ。
B面はじまりは空間たっぷり、かなりスリリングな、高音と低音の地下へ掘り進んでゆくダンジョン感。ゲームしないから適当にいってます、そのあたりはNo USBさんでみんな読んでください。オペラ声とやわらかい質感なシンセのかなりゆったりした展開、そこから暗闇になかを光の階段が螺旋を描いてどんどんと伸びてゆくようなはやい展開、ものがたり感がすごいし、一気に盛り上がってゆく009。後半、細やかにつみあがってゆく音たちがあまりに細やかすぎて粒子が飛び散ってノイズになってるような。異常だとおもう。すごい。
そしておだやかに終わってゆきます。これだけやわらかくはっきりとした輪郭のオーケストラ感ある音で全編通して、やぼったくなんないすごさ。
なんだろう、まだ2回しかとおしてきけてないんで、まだまだ発見がありそう。


わたしは勢い余って直で買ってしまったけれど、ちょうどMeditationsさんにもはいってるし、Seth Grahamのんもはいってるので、いっしょに、カセットテープで買えばいいとおもいます、よ。いまは品切れだけれど、かなりこまめにはいるはずなんで。
わざわざこちらのんを読んでくれてるくらいだからカセットを選ぶだろうし、日本盤が、とかいうはなしはもうしない。丹波出身関西人なSethなんで、日本語読めるわけだしあまりに蒸し返すのもよくないけれど、やっぱりあのレーベルはあれ以降、おもいきりきらい。

OPNの映像もでてきてたね。
前作よりも映像の時点で好き。バスケットケースとか溶解人間あたりのホラー感もあって。前作はすごいとおもいながら、音は立体として広がったけれど、閉鎖感がすごくってニガテだったん。こんどは女の子が踊ってる時点で、まわりでなにが起ころうが、正義。

0 件のコメント:

コメントを投稿