2018年4月16日月曜日

誰にでも。
一生かかってつきあいつづけてゆく映画監督っているとおもってて、それがわたしにとってはデプレシャンで、そして僕は恋をする、をみたときのじぶんの状況がポールにちかく(助教授でもないしサルも死ななかったが)よけいに好きになったっていうのはあるけれども、とにかくずっと好きで、かなり映画からはなれているけれどもどうしてもみたかった。日仏で朝からチケット買うのにならぶのんってひさびさで、前日2時半まで労働でめっちゃねむいけど、ならんでるのがたのしかった。シネフィルたちが列をつくりひとりで会話しつづけてるひとがいたりするその真ん前のブラッスリーで結婚パーティーが行われていた。
チケットを確保して、帰ろうとしたならLSTNGTが自転車であらわれるのが、よかった。

ざざんと。
イスマエルの亡霊たち
あらすじ。映画監督イスマエルが恋人であるシルヴィアとすごしているところに、20年行方不明で死亡扱いになった妻がトツゼンにあらわれてみんなたいへんになるっていうはなし。マチューが主演、マリオン・コティヤール、ルイ・ガレルもでてる。
今作は2時間ちょっととすこし短め、そのなかを妻、恋人、妻の父、弟(劇中劇とほんものの)とそれぞれのものがたりをえがきながら、過去と現在をいききしながら、スパイサスペンス的な劇中劇も同時進行とジャンルも横断、コラージュしてゆくつくりはゆたかでここちよく。
過去をまるくきりとるルールがかわらずでかわいい。
これまでの作品のなまえがつかいまわされて、イスマエルは養子もとっていたりと、キングス&クイーンのあとのような、でもそれをおもく引き受けるでもなく、それぞれがさらりとまとうかんじなのもいい。
家族の再構成、もとのところにっていうのではなく、あたらしいかたちになる(養子だったり)ことは引き続き。
おなじなまえで似かよった状況でいろんな人生を試すみたいなきがする。
ルーベにひきこもって屋根裏で作業してる、絵をおくところの足アップなステップがいい。
誰しもが亡霊。映画内弟の妻で役者の子がいっとう亡霊っぽくってよかった。マリオン・コティヤールが老けなくってこわい。
映画内映画、イスマエルの狂うはざま、カルロッタが娘にかえる瞬間を撃ち抜いた銃弾が心地よい。
あたらしくおぉってなることはなかったんだけれど、シャルロットじゃあなくってもよかった気はするけど、むしろシャルロットが落ち着きをあたえてるかんじはよかった。そして僕は恋をする、を現時点の世代に設定をもってきたようなかんじ。マチューが結局狂いっぱなしだったとか。狂ってるけれど、なにかをかたるよいシーンがあればなとかおもった、マチューファンとしては。

トークショーもきいてこうかとおもったけれども、つかれたのですぐにでた。トークショーのまえ、どうしようかとLSTNGTとはなしていたときに、廊下にみなれた帽子姿が。タクミさん。音楽の場ではなく映画の場でっていうので、いっとう亡霊感があった。

気づけば今年初の更新。音楽ではなく映画でっていう。映画をみたらね、頭がぐるぐるとまわって、それでなにかしらメモを残したくなりますよ、ね。


またちゃんと再開しようかしら。

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