2016年1月22日金曜日

Rottenlava “MOTHER C” (Solitude Solutions)



Rottenlava “MOTHER C”
ようやっと。1月1日、社長の実家でのみ売られてて、ようやっとトウキョウでも売られはじめました。
ほんと、待ちに待ちました。いうてよいのかとおもうけれど、夏には自主で出すかんじだったものが、Solitude Solutionsリリースが決まってまた作り直してっていう、いや、おととし末にこちらのzineとトレードでつくったカセットあげます、っていうはなしだったから、もう1年以上待った感。それだけにめちゃくちゃうれしい。

本人がどういうひとか、っていうのもあまりかきすぎてもなんで、きょねんのベストのんを。


出会った頃はドローンにノイズやってるときいてて、実際にコンピレーション “SOLITAIRE” なときはざらつきノイズをまとったアンビエントの明滅で、ドローンにノイズ出身な方がテクノやりだすとおもしろいっていう、Love CultにMachine Womanにっていうこれまでのかんじもあって、すごく期待してましたが期待通りで。

A面。
液状シンセがとおくでしたたるアンビエントからなはじまり。そしてSOLITUDE TVなどでもかかってたりと先に公開されてた “Monday I/O Club” が2曲目で、この曲にはいった瞬間からすごいのね。奥行きたっぷりなゆったりめのビートの残像から、一気に冷たくはやい調子のビートがつきすすみはじめて。そこにさらに重なる細かい音。で、そのままミニマルにすすむのかとおもいきや、唐突にはいってくるなんやオリエンタルな音のつらなり、音の響き方が厳しくって。
そして、明滅するクリアな電子音、がびがびと破壊的なビートが入り乱れてな。

B面がより好みです。
ごよごよ蠢く低音、うっすらな鳥と獣がうめくフィールドレコーディング、そのむこうからうっすらとビートともつかない破裂音が増幅してゆき。森の奥の洞窟に迷い込んでしまったなら、その奥のほうから得体のしれない火花を放つ球体が壁面、天井を跳ねながらこちらへ向かってくるかんじ。フェリリがレコードだしはじめたころの怖さに似てる。
最後は。金属のまたたきから、早急に打ち鳴らされるビート、遠くでなるサイレンのような音、ビートが一旦やんでな余韻にまたたく金属感、そこからまたビートが肉感的につきすすんで、そこにかさなる今度はやさしい音のふりそそぎ。そしてドローンな闇にまた沈んでゆくっていう。

物腰やわらかい青年なんだけれど、どこにこんな闇を......とおもうくらいに音の転換が早急で暴力的でなA面と、さらに闇の深いB面。全体的にはミニマルな進み方だけれど、ビートのひとかたまりがそれぞれ打つ込みすぎてたりとか、ちょっと変わってて、さらにそこに元からあるドローンな闇もおおいかぶさってて。で、音のつらなりにアジア感もあったり。
またライブがみたいです、よ。

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