2016年7月19日火曜日

Isorinne “No Strength of Sun” (Yerevan Tapes) , “2061” (Mixed-Up)


みんな大好きVargなんだけれど、VargとDard Å Ranj Från Det Hebbershålska Samfundetやってる(とぜんぶちゃんとかいたのはことし3人目くらいだとおもいます日本で。むしろわかんないですよね、D.Å.R.F.D.H.S.です)Isorinneはみんな好きですか? 
わたしは好きです、きょねんInfinite WavesからのんをきいたときVargより好きやもとおもわずかいたくらいにわたしは好きです。

あたらしいのんがAvant! のYerevan Tapesから。BLさんで買いました。


“No Strength of Sun”
映写されるフィルムの白黒映像のような、っていうのはじじじじ映写機のようなささやかなノイズがなってるからで、スクリーンにうつってるのはなんもない真っ白な世界。そこに降ってくる強い光の一筋のような高音がとてもまぶしく。その真っ白な世界を歩くように、ゆったりとしたシンセはぶれまくって、白い風景に溶けてゆき。そしてトツゼンに歪む映像。
2曲目はD.Å.R.F.D.H.S. っぽさある暗黒なシンセの音tのつらなりと、噴出してはとけてゆくノイズ。

B面はかつりかつり物音、そこに浸食してくるやわらかい眠みのようなまどろみシンセ。そして2曲目は地響きのようなノイズと乾いた物音、そこにまた浸食してくるやわらかい光のようなシンセ。

半分ノイズだし、どれも暗黒な雰囲気なんだけれど、押し付けがましくなさがよい、静けさと誠実さがにじみでてくるかんじ。



そして今月、もひとつ礒ってます。
ひさびさにDユニオンのカセットなところをみてたらはいってて、買いました。J.S. Aureliusのんが280円とかで売られててかわいそうなんでむしろ廃棄してくらいにおもいましたが。


“2061”
イタリアのリミニのレーベルMixed-Upからきょねんでたやつ。
こっち、SF感あります。SFなシンセの音のつらなりっていうよりも雰囲気SF。サクリファイス的な目にみえてはなにもおこらないけれどSFな世界。スウェーデンだし。こじつけ。
かさこそ物音、風音、車の走る音なフィールドレコーディングななか、やわらかく1音1音誠実にすすむピアノ。まわりの音の風景がころころとうつりかわってゆっくりと時間を旅してるかんじだなとおもっていたら唐突に強いタッチのピアノの音。
2曲目は “Los Angeles 2017” と来年のはなし。映画かなにかからの会話サンプリングにこんどはすこしこもったピアノの音がささやかに。そして包み込んでくるもやがどんどんとふくらんでゆき、意識がすこし先の未来へとおのいてゆくかんじ。
B面はいきなり高音のシンセのミニマルな細やか反復、そこにひずんだノイズと強いシンセの音。
2曲目はビートというよりも振動のような細かい低音、そこに重くシンセが響いて、簡素な金属高音なビートもくわわってと、ミニマルでおだやかだけれどしっかりテクノ感、Infinite Wavesのときもこういうイメイジ。こういうあたりが、なんかただ物音アンビエント系とはちがってて好き。
そしてふたたび抑えたピアノとサンプリングのからみあい。まぁ、夏にはあわない音なんですが。



Vargもよいですけれど、Isorinneもぜひ日本へいっしょにつれてきてほしいです、よ。

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