2015年12月8日火曜日

Bad Intentions “Everybody's Doing It” ,Kompact Development “s/t” (Vacant Valley)

届きもの。
メルボルンのVacant Valleyからな2本。

Bad Intentions “Everybody's Doing It”
GoatyからなClub Sound Witchesがめちゃくちゃ気に入ってて、その片割れNicola Mortonが別でやってる女子ふたりのん。Discogsな写真だと、まえにでてるのがもうひとりなRebecca Hlodichかしら。ブリスベンな。
Jカードの方向を間違ったのか、折りまくられてて結果6面パネルになってる。

ローファイなこもった音質なんだけれど、きりきりした金属ノイズの渦のなか、へろへろ単音ギターの爪弾き、うっすらとはなすような声なはじまり。もうこれだけで好きなんだけれど、進むにつれて、ノイズの波がおおきくなるのにあわせるように叫んでみたりとか、いや、これ叫んでるのか? ノイズがひとの声のようにきこえるのか? ローファイでわかんないんだけれど、とつぜん音がとぎれて、はっきりした会話な声とドアの開くような音など拾ってしまった感のある音たちの遠くうしろで、きゅわーんとか、打撃音とか、鳴ってしまったかのようなギターとかがきこえて。
で、いきなりまたはじまります。ごごごノイズにへろへろギターとのたうちまわる打撃音、っていうA面20分。

ドラムをはじめて叩きました、ギターもはじめて弾きました、かのようなたどたどしいリズムとコードの音、そこにこもりきったささやきヴォーカル。その横で演奏とおなじくらいな音量での会話な音を拾ってしまっていたり、ときおりギターがぎゅーんと歪むけれどもそれがノイズな渦を生み出すでもなくまたへろへろに戻ったり、最後までまったくそんな調子のB面20分。
ライブ録音なんだけれど、Real Bad Musicっていう場所で録ってるっていう、ぴったりすぎるかんじ。
レコードやデジタルなんでは20分もききつづけることできないくらいな、カセットでしかきけない音。よいです。



Kompact Development “s/t”
Bad Intentionsついでにちょうどあたらしくでるのんも、と買ってみたらよかった。
本名なFreya Adeleで検索しても、ブラジャー画像しかでてこなくって、よくわかんないんだけれど、女子です。
A面は20分くらい1曲。ライブ録音なのか、話し声とかきこえながらなはじまり。
そこにきんきんな電子音が持続し、ゆらめき、また緊張感たっぷりになにかの警報のようにけっこう持続。そしてそこに液状な電子音がどろどろとあふれでて降り掛かり、ビートが調子をあげてスリリングに進みはじめるなか、液体は飛び散りまわり、ビートはざらついてるし。中盤からののしのし感、終盤の振り切れた電子音にと、行き場のなさがすごい。

B面。
Cole、ノイズがかったのしのしビートに、むかしのゲーム音楽のようなゆるい電子音のメロディ、そこにリヴァーヴたっぷりな声がときおり。
Dietって曲名なんだけれど、やせるのが死ぬほどつらいんだろうなこのひと、ってかんじの断続的なかりかりノイズと、ふつふつ煮立つノイズのうえに、きりきりとひねり出されていびつにゆがんだ呪詛のことばのようなシンセのほとばしり、そしてそのうえに、これ声だよね? なんかつづけてよくわかんないのんきいたから、耳がよくわかんなくなってるけれど、艶のある吐息のようなのがリヴァーヴたっぷりで響きわたって。
つぎのNoreは、不快なまでに持続するシンセに粗っぽい打撃音、そしてときおりエレクトロニックな音質でノイズとともにげしゃげしゃに。
ぎりぎり女子シンセ感ありながらも、確実に道を踏み外しててよいです。Waxy Tombとかこのあたりの地下でしか呼吸できないかんじ、たまらなく好きです。

東京にもこれくらい荒くてもよいからとにかくおかしなことやってる、っていう女の子いないのかしら。ほんとSapphire Slowsのつぎがでてこない。知ってたら教えてください。Solitude Solutionsあたり、発掘してきてください。



ライブ動画がよいな。


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