2015年1月6日火曜日

2014年わたしは36歳だったから、2014年の36枚(カセットテープ以外)

20にしぼってたけれど、やっぱり毎年どおりにします。
2014年わたしは36歳だったから、2014年の36枚(カセットテープ以外)
カセットテープだけ特別あつかいするのはゆるしてください。そして、カセットテープのことばかりかんがえすぎて、逃してるものたくさんだともおもいます。そして、ミーハーな気がしながらもちょこっとズレてる自覚もあります。
関係あること、ないこと、ひとことふたこと添えてますけど、そんなん読まなくってよいから、リンク先だけ信頼してください。
とかいいながら、リンクも完成してない。リンクと画像はあしたにでもちゃんと付け足します。急ぎで気になる方は、じぶんで検索して! そういうのんできる子たちだと信じています、といういいわけ。ごめんなさい。更新できるとき更新できるところまでしておかないと、つぎまたいつになるのやらな生活なため。

36. f(x) “Red Light” (SM Entertainment)
さっそくきたか、とおもわれるやもだけれど。そう、いつもは無理からにねじこんでた気はするけれど、TMTのことしの50曲でもあげられてたし、堂々とKをきける日がきました。いや、いままでも堂々ときいてましたけど。
アイドルなひとたちには、メタルはいるし、EDMならいくらでも、なんだけれど、おおよそ初なインダストリアル/EBMアイドル化。ノイズをまといながらなビートに、けたたましく鳴り響くサイレンに。そして、ネオン輝くAll Nightに、もはやFootworkなRainbowにと、きょねんのがまとまりすぎてるなとおもってたぶん、ことしは攻めてました。もちろんながら、1週は1位になったものの、それからはソルリのトラブルとかで、尻つぼんで、あまり売れなかった気がするし、f(x) はことしも1曲のみか、とかおもいながらも、これだけでじゅうぶんくらいにことしもK方面では1等。2位はテミンのソロです。3位はEXOです。すっかりSMっ子。

https://www.youtube.com/watch?v=iv-8-EgPEY0



35. Dean Blunt “Black Metal” (Rough Trade)
この方、もうなにがしたいんでしょう。
きょねんはクラシカルな音をこれでもかと重ねてこのひとじたいはいったいなにしてるんだろうかとかおもいながら、春にBoomkatで買った12インチ曲でこれにもはいってるMershをきいたときは、変なテクノになっていってる、とおもいきや。煙に包まれたなんてよく表現されたHype Williams時代、その煙をすべて晴らしてむき出しな姿をみせてるようで、さらに濃い幻覚をみせられてるような感覚に陥ります。ふざけたおっさんなはずなのに、なんでこんな曲がよいのか? とか。まさかなギター主体なA面、で、そのままこれが本当に本当の姿なのやもとおもいはじめたあたりから、やっぱりヘンなことしはじめるわけですが。もちろん、下のほうにはCopelandもだしますけれど、元Hype Williams組はこのさきもずっとたのしませてくれそう。

https://www.youtube.com/watch?v=YQfwPziK-SA

https://www.youtube.com/watch?v=8Jom4NmCRrI


34. Sculpture “Membrane Pop” (Software)
どこかはいってましたか? Softwareってはじめだけで、あとはなんかつまんないとかおもっていたんだけれど。そのなかでも久々なわたしのなかでのヒットになりました。きょねんなdigitalisのレコードのなかでいっとうはいりこめなかったけれど、すこし化けましたね。PHORKほどではないけれど。
液状シンセが立体的にはねまわり、ビートがきたかとおもえば変則的だし、サンプリングな声とシンセはテープの揺れみたいなのを感じさせながらも、全体的にはまったく予想できないしなんどきいても慣れないし、でもニューエイジ感もあったり。もっと推してはる方たくさんとおもったけれども。




33. Prostitutes “Petit Cochon” (Spectrum Spools)
のしのし感、インダストリアル、な目覚めってこの方なので、ずっと好き。1月に買ったDiagonalからの10インチではテレヴィジョンの番組でゲスト登場みたいなおおげさすぎる音連打とか、ヒップホップ感もあったりと、なんかすごいとこいこうとしてるとおもいきや、アルバムはしっかりじぶんの色だしてきました。
Night Schoolからのんとどっちにしようかしらとおもいながら、長い方っていうどうしようもない決め方してしまいました。




32. Profrigate “Finding The Floor” (Not Not Fun)
2年前にNot Not Funので知ったときは、ジャケットから女子だとおもい家に帰ってきいてみたら男で、だまされたかんじがしてあまりきかなかったんだけれど、参加してるForm A Logを知ってからは再評価。そして、NNFからの300カタログ目。めっちゃかっこいい。ばきばきのしのしミニマルなビートにテープのノイズがわめきまわって、そこに弱いヴォーカルなども重ねられてと、いま好きな音です。2曲目、DJでかけたい。DJしないけれど。





31. V.A. “The Italian New Wave” (Bleep)
こんなんベストに放り込んでよいのかともおもうけれども、いまいっとう好きな音のあつまり。Gang Of DucksのHaf Hafからはじまって、いや、きょねんの終わりのHundebissからなPrimitive Artからなんだけれど、HaunterにYerevanにと、イタリアの盛り上がり。そして、それぞれなまえだけが散らばってたけれど、後半にいろいろつながりがみえるようになってきて、たのしい。なまえで追うだけよりも、やっぱりその場所、シーンのつながり追ってるほうが、たくさんでてきてたのしい。タダも同然くらいなので、買っちゃいな。

https://bleep.com/release/55558-various-artists-the-italian-new-wave


30. Arca “Xen” (Mute)
まさかな来日で、でもリキッドルームのフロアはすっかすでした。DJなあと、横っちょのバーな空間でいっとうはしゃいで、いろんなひととはなしてなのがArca本人で。写真を撮ってと頼んだら、こういうポーズとって、とあちらから注文されたり、撮った写真、メール教えるから送って! とかっていう、謎なイメイジだったのが蓋をあけたら、めっちゃよい子。実際、『&&&&&』のうほうが凝縮されてて好きだし、というか、アンビエンスのみな短い曲がけっこうはさみこまれてて、そこがとおもうんだけれど、それをさしひいたって、ことしの音だし、これ、ほかいないだろっておもうので、いろんなところでもちあがられて、でも、そうでもなかった感かんじてるひと、ひねくれてて一回はなれたひとも、戻ってきて、もういちどゆっくりきけばよいとおもう。



29. Angel Olsen “Burn Your Fire For No Witness” (Jagjaguwar)
Sharon、Lia Icesにつづいてあなたもいってしまうのね、とJagjaguwarですらしっかりおっきなところっていう底辺で生きてる側としては不安のほうが多かったけれども、なんの心配もいらなかった。ここにはいるとうしろなバンドな音がよくなったりとかで、音の感触がけっこう普通なかんじになりがちなところ、このひとはハマった感が。そして、しっかりとローファイはじまりだったりと、これまでのAngel Olsenの流れも出していたりと。買い過ぎなためひとつにとどまらないわたしにとって、数少ない、1年とおしてきいたアルバムでした。おなじJagjaguwarからなSharonのここからな2作目はちょっとつまんなかった。。



28. VVQRT “Detainee” (Hot Releases)
Secret BoyfriendのHot Releasesはとにかく地下感すごかった。ネットでしかでてないとか、知られてない、っていうのが地下っていう意味じゃあないからね。そのなかでも、これ大好きだった。EBMなんだけれど、いや、EBMか?  ぽいドラムマシーンの音はつかいながらも、ほかの音すっかすかすぎないか? それになんだこのヴォーカル。ほかのシンセ女子とはかなりちがう。20代のわたしの青春だったChicks On Speedみたいな歌にもラップにもならない脱力感。そして、ジャケット最悪、でも女子かわゆい。ライブなときのをみたりすると、めっちゃ乙女な格好でこんな音やってたりと、はちゃめちゃだし。
20ですっきり、としたかったんだけれど、これをいれたいがために、36にしました。こういうのん、わたしが取り上げないとっていうセカイの端っこへのムダな使命感。




27. Lightning Glove “Radical Zoo (Nothing)” (Ono Tesla)
ことしはわたしのなかGnod周辺を、っていうのがひとつの流れをつくってたんだけれど、ことしからはじまったレコードラインのOno Tesla第2弾、チェコのLightning Glove。立体シンセとミニマルでサイケなビート、それらすべてを台無しにするヴォーカル、とか、ツボをおさえてます。チェコ、そういえばここ数日すごく気になるひとがいたんだけれどなと、なまえがでてこないです。
このひとたちとか、Acetic House周辺、そしてコペンハーゲンAssemblerと、なんかつながるのね、わたしのなか。




26. D. Edwards “Teenage Tapes” (The Death of Rave)
がびがび。よくこんなものレコードでだしたかっていうくらいのがびがびかげん。L.I.E.S.とかロウ・ハウス系はちょっと年のなかばあたりから食傷気味だったけれど、このひとはやっぱりおもしろい。年末のL.A. Club Resourceのんもよかった。ジャケットもよいです。


25. Peder Mannerfelt “Lines Describing Circles” (digitalis)
どうやったっていっとう好きなレーベルはdigitalisで、でも、そこのが一等賞にならないのは毎年のこと。あと、ことしはカセットテープのほうにちからいれてて、レコード少なかったよね。でも、これは冬のあいだ、たくさんききました。スウェーデンのRoll The Diceのひとり。ミニマルなインダストリアルなんだけれど、そこそこベテランだけあって完成度高い。


24. Grouper “Ruins” (Kranky)
ことしもGrouperいれちゃいます。
本人、ドローン飽きたんじゃあないかしらくらいに、ことしも過去音源をまとめたものなんですけれど、ピアノになってもすばらしかった。
ドローンイメイジだけれど、その奥で流れるメロディにはLizさま独特の音のつらなりがあって、そういうのんが奥にあってなノイズにドローンだから2年まえまでの流れもすべてすばらしかったし、っていうことをきょねんもかいた気がします。やっぱり、いつまでたってもLizさまは特別。そして、Grouperっ子は元気かしら。ほんとあの子はGrouperが日本にいるときのほかはなんの気配もないから逆にすごい。



23. Weyes Blood “The Innocents” (Mexican Summer)
CGでつくったかくらいの修正しまくりな外見に生まれ変わって、呪術感強かった曲たちは、まじめにアメリカーナにアシッドフォークやってる風にうまれかわってたんだけれど、テープのかすれに、うつくしくうずまきすぎなピアノに、唐突なインストにサンプリングにと、まっすぐなようですべてが異世界で、呪術っぽい外見でやってたときよりも、逆にこわいです。
最近のMexican Summerはダメだ、って音楽好き大学生がいってたけれども、君がついてこられてないだけだよ、って心のなかでおもいました。そこそこおっさんなんで、若い子に絡むのはやめようとおもいます。


22. Itasca “Unmoored by the Wind” (New Images)
ことし、Julie BurnにCaroline Says、Myriam Gendronにと、あたらしい女性フォークな方、よいひと多かったし、くりかえしきいた気が。そのなかでも、Sean McCann絡みで知って、いままでのカセットテープやCD-RもよかったItascaは頭ひとつ抜けていた気がします。Sean McCannのに声だけ参加もしたりと、もちろん声もよいんだけれど、ギターもしぶくてすばらしい。
こういうののたとえで、伝説的なアシッドフォークのひとたちのなまえあげて、なになにの再来みたいにかく例えはすごくつまんないので、やめてください。
New ImagesはDucktailsのひとの趣味に走り過ぎなかんじがしながらも、ほんとよいところを拾う。


21. Veiled “El Temps No Passa” (White Denim)
わたしは遅いので、きょねんのベストにあげるべきなのを2月に買って、それからものすごく好きになってSilvoxも追い始めてと。
Fransisco Francoのうちひとりと、スペインな方。FFな方のソロよりも、スペインな方ソロのほうが好きだったんで、おおよそVeiledの好きな要素ってそちらなのかなと年末おもったり。



20. V.A, “Meili Xueshan I, II” (Hi-Hi-Whoopee)
HHWさんところからなコンピレーションです。Noumenal Loom、Crash Symbols、Opal Tapes、そしてdigitalisと、たくさんはいったネットだけなコンピレーション、それぞれたのしかったですけど、ここのがいっとうなまえのならび、すごいとおもいます。濃ゆい。あたらしい。D/P/Iはいってるだけで、もはやすごい。そして、日本のステキな方々もしっかりそこに並べて底上げしてるっていうあたりが、すばらしい。ただ集めただけではなく、日本の端っこエクスペリメンタルなシーンをつくろうとしてる意識が感じられるっていうのが、コンピレーションとしてすばらしい。ただ、いっつもあそこで紹介してはったから知らないのんとの出会いっていうのはなかったけれども、すごくどきどきするなまえと曲のならびでした。



19. Yong Yong “Greatest It's” (Night School)
2013年にGoaty Tapesのんで知って、すっかりはまりました。
全体がゆるゆるな白昼夢、サンプリングには辺境感もありながら、でもビートな曲にはインダストリアル感あったり、シンセが暴発してみたり、でも、その暴発もゆるさのなかに吸収されてと。
German Armyとともに、ゆるいのか黒いのかなんなのかなかんじのバランスがすばらしい。


18. Marie Davidson “Perte d'identité” (Weyrd Son Records)
モントリオールっ子たちはFDG-を筆頭に誰も地下からでたくないんではくらいに、ことしも火がつかず、ちょうどよいかんじを保ってくれていたんだけれど、Marie Davidsonだけ、ひとつ頭抜けたかんじに。
ジャケットとMVの過剰すぎるエロティック加減はValisくらいに完成されてるし、そういうのだけでなくかなりシンセ暴走させるし。
2013年に結婚して、アイドルの座から陥落、とおもいきや、Ramziがいまいち台頭しなかったので、やっぱりモントリオールのアイドルはこのひとだなとおもいます、まだ。


17. German Army “Jivaro Witnesses” (Burka For Everybody)
いまだに得体が知れないし、なんといってもことし出し過ぎで途中で追うのん面倒になったくらいだし、そのうち唯一なレコード。
カセットのほうは結局がびがびレーベルのサブレーベルのがよかったかなとおもいながら。これも好き。A面終盤からなミニマル展開とか、ほかにはなかったし。いや、全部似ているようで、けっこう雰囲気かえてくるあたり、すごい。



16. Torn Hawk “Let's Cry And Do Pushups At The Same Time” (Mexican Summer)
作品、音としては、No Labelからの7インチのほうが好きだったけれど、ベストにはやっぱりこちらを。
ギターのかんじがはじめてLuke WyattをきいたBig Gold Beltのころのような気恥ずかしいくらいの熱さを取り戻しながら、独自に洗練させていった変態性もそのままに、集大成的な。
わたしって飽きっぽいから、ずっと好きなひとでもどこかでもういいやっておもうんだけれど、Luke Wyattはそんなにめちゃくちゃな変化がみられなくっても、まだまだ先にいってるから、まだまだ好きでいられる。


15. Copeland “Because I'm worth it” (self release)
Dean Bruntとともに、ほんとすごい。
7インチあたりまではまだなにやってるか理解できたけれど、アルバムになって一気に進みすぎていた。年末にけっこうきいた音を、ひとり先取りしてたかんじ。ミニマルに、物足りないくらいにわかりやすいビートののようで、全体にうっすらノイズや不穏さまとっていて。そしてうたえない歌を重ねてる分、まだまだ先いってる。
NIKEのキャップほしいとおもった。



14. Love Cult “Know EP” (Night School)
ロシアの西の端っこ、フィンランドまですぐなカレリアの二人組。もう、何年も大好きなんだけれど、ドローン、ノイズやってたのがおもいっきり化けました。音数少ないテクノになっていて。ビートがはいってくるのはきょねんのRed Bullに参加してたときにNYでやったライブ音源で確認できていたんだけれど、ここまでゆくかと。でも、ドローンにノイズから転向してきたからか、ふつうにテクノやりつづけてるひととは、なんかちがうよね。



13. Love Cult Take Druss “Yr Problems” (Trensmat)
うえでLove Cultあげたところやん、とおもわれそうだけれど、GnodのDrussも加わって別ものなので、問題なんてありません。



12. Siobhan “Southgate” (Opal Tapes)
ことしのわたしのなかのヒーローのうちひとり。Siobhan好きになったから、いまの流れがあるくらいに。いまだにシヴォーンではなく、正しい読みを知らなかったころに読んでたシオブハンと読んでます。
FreindにTraagにと、別ユニットも汚くって最高でした。そして、Nostilevoだけでなく、ここOpalと、活動の幅も広げていってて。
より立体にクリアに、か、よりがびがびに汚く、っていうわたしのなかでの好みな音の両極化なうち、がびがび一等賞。



11. Good Willsmith “The Honeymoon Workbook” (Umor Rex)
春まえからけっこう推してたんだけれど、あまりにどこのベストにもはいってなくって、またわたし間違えた? ともおもってるんだけれど、すごく好きです。主催なレーベルHausu Mountainも調子がよくって、カセット界隈ではNoumenal Loom勢、とかといっしょにHausu Mountain勢ということばもでていたはずなくらいに。
シンセとノイズとPCの暴走と、サイケデリック感がいっしょにで。こういうのんが好きになったからか、ドローン系なサイケデリックなものってあまりきかなくなった気が。
そして、メンバーに女子がいるのがよい。



10. Iceage “Plowing Into The Fields Of Love” (Escho)
BLさん通いをしながら、いまいちコペンハーゲン勢にはそまりきってないどうしようもないニンゲンなんですが、ようやっと追いつけました。そう、わたしは遅い。ヘンな音のならいくらでも飛び込んでゆけるんだけれど、バンドとなると遅いです。しかも、イメイジが違った。おもってる方向とはちがうはちゃめちゃさ。でも、声とメロディなんだね。
夏まえにドラムなDanくんきてて、京都のおはなしとかしたり、でもBIG LOVE TVでの同じ回でそれまでななかいっとう最悪なはなしをしてしまったのが、申し訳ないです。



9. Lust For Youth “International” (Sacred Bones)
エクスペリメンタル方面追ってる方って、いまいちこのあたりゆかない気が。わたしもそうだった。でもね、たいがいは後でもったいないことしてた、きいておけばよかった、ってなる。わたしみたいに。LFYとCroatian Amorはほかシンセ系と混ぜてかんがえても、すごくよいです。
2月8日、Varのときは正直いって疲れすぎて途中の意識がなくって気づけば泣きそうになってたっていう記憶しかないけれど、Lust For Youthはしっかり残ってます。


8. Valis “The Demolished Man” (DKA Records)
EBM。ことし、セカイはDだったけれど、わたしはBいってました。そのなかでも、Valisはジャケット、音ともに黒くエロティッックで、2曲目のシンセのこすれからたまらない。あたらしさ、っていうとあまりないし、Youth Codeに、おなじくDKAからなFunctionなんたらのほうが、印象は強いんだけれど、この世界観の完成度の高さ、すばらしい。


7. FKA Twigs “LP1” (Young Turks)
おととしのEP1をBoomkatで買ったとき、もちろんめちゃくちゃに好きで22013年の女子、にはなるだろうとおもっていたけれど、2014年の終わりにまさかこの位置(セカイでという意味)いるとはおもいもしなかったよね。
Arca経由で知ったわけではないため、Arcaがあんまり参加してない、っていう問題は生じなくって、素直にとてもよい。
Inc. とのzine付な7インチの売り方とか、映像とか、魅せ方がすばらしい。



6. Paco Sala “Put Your Hands On Me” (digitalis)
FKA Twigsありならこれもいけるだろ、っていうか、こっちのほうが音ヘンだよ、暗いよ、でもぎりぎりポップさも......ないよね、やっぱり。そのあたりなのかな。でも、お店のBGMCD-RにはTwigsと続けて選曲してました。
きょねんの秋、ことしはじめ、と延び延びになりながら春にようやっと。前作よりもたしかにポップではなくなったよね、そちらの役割はTwigsのほうにまかさせて、このひとたちはロンドンの裏路地のきったない扉をくぐった先の地下で変態プレイをこれからもつづけていってほしい。変態だけではないんだけれどね。しっかり哀愁のある細く高い声(呪詛のよう)と、ネオン感のあるシンセはもうそのネオンが割られて点滅してホラーのようだし、ビートは変則的すぎてなんだわからないし、でもEjectaくらいにポップなことやってるフリしてるし、なにより見た目がおしゃれなので、これからも大好き。



5. Jerry Paper  “Feels Emotions” (Patient Sounds)
音の進化としてはやはりOrange Milkからのほうが、クリアにかなりまっすぐに歌のメロディのよさ前面にと、驚いたんだけれど、やっぱり愛すべきは初なレコード、しかもPatient Soundsのレコードとしても第一弾っていう、こちら。ラヴェンダー盤がほしくって、直接注文っだったわけですが、なぜかインドに経由で届いたために届くのに2ヶ月もかかって、そのあいだに不安になって黒盤も買っちゃった。Orange Milkのほうはなぜか2枚届いたし。Jerry Paperは2枚所有するのが運命づけられていたみたいです。
来週、来日ですよ! 前回の来日なときにみたのって、すこし自慢です。


4. Kemialliset Ystavat “Alas Rattoisaa Virtaa” (Dekorder)
これまではフィンランドのfonalからのアルバムは、Tomutonntuが中心っていうのはかわりないけれどフィンランド勢というかfonal周辺オールスター感があって、あの当時も好きだけれど、どうしても呪術感とフリージャジィ感が前面にでてきて、たくさんきくのんはしんどいものでした。けど、今作はHeatsick、El-gとフィンランド外からも参加。フィンランド勢もNusluxにTsemblaは参加してたり。で、どうなったかといえば、混沌にはかわりないんだけれど、その混沌は変態シンセ方面が多く参加とあってTomutonttuにすごくあってるし、フィンランドのちょっとのこわさとファンタジー感いちどきなメロディもつらぬかれながらでポップさも保ってるし。フィンランド好き、そうでなくっても変態シンセ好きはみんな気に入るはず。



3. Giant Claw “DARK WEB” (Orange MIlk)
なぜかKeith Kawaiiさん国内盤がらみで、おかしなことに巻き込まれてしまうことがいくつかあってもやもやした年末でしたけど、この作品のよさにはなんのかわりもなくって。
きょねん、OPNが一気にハイプな域に達して、でもあれはなんか好きになれなくって。Keithさんもそのポテンシャルがあるくらいに話題になったはずだけれど、こちらは同時期にFOOTWORKよりなカセットテープもリリースしたり、このアルバム自体のポップさはすごく開かれていて。
ヴェイパー以降のとか、けっこうどうでもよい説明な気もして、これまでジャケットのポリゴン感から音までゲームティックな雰囲気のシンセシスト、な割にはいきなりドローンものだすし、かとおもえばSethとのCream Juiceで暴発、でもそこでちょっとイメイジが固まってきて、その暴発感を削ぎ落として再構築してみたら、ものすごくポップになったっていう。これからも、おかしなことして驚かせてくれそうだから、Keith Kawaiiさんはいつまでもステキ。


2. PHORK “High End” (NNA Tapes)
やばい、カセットテープのほうもPHORKにしてしまいそう。京都のひと経由でDiscogsで顔面知ってから、ややこしそうな顔した兄ちゃんではなくなんかかわゆい子だったので、さらに順位をあげました。立体的な空間で細切れになって飛び散る声、その反復、汚い吐息、変則的でからりとしたビート、立体的ではあるけれど、空間もすっかすかだったり、その時々に重ねられるフィールドレコーディングに、ちょっとヘンなニューエイジィ感あるシンセと、また声の細切れと変則的なビートと、そういうのがミニマルにおさめられてて。DARK WEBの盛り込み感とたのしさとForm A  Logの暴発感、ことしのLove Cultのようなミニマルで音を引き算したテクノと、なんかことしの好きだった音がすごいバランスでつめこまれてるし、作品を追うごとに進化してる。


1. Form A Log “For The Records” (Bathetic)
Container、Profligate、Dinner Musicの3人によるテープなユニットです。
前作はきょねんの12月30日に届いたため、さすがにベストにいれなかったんだけれど、いれればよかったと半年くらい後悔。それもあって、これを1位に。
はじめはゆるいアンビエンスからはじまって、雰囲気かえてきた、とおもったら、やっぱりノイズが暴発、疾走。
へろへろな音のつらなり、ダサ目なギターやらがびがび声のサンプリング、シンセなアンビエンスともに、ざらついたノイズをまとった粗い音のビートの反復、暴発、そしてそこに飛び散るテープなノイズにとやりたい放題です。なんどきいても意味わかんないのがすばらしいし、そこかしこにことし好きだった音の要素が散りばめられてるし、けっこうえぐいんだけれど、ゆるさはしっかりたもっていてと、すばらしすぎる。Meditationsさんの実店舗でTATEWAKIくんから最後の1枚買えたこともうれしいおもいでだったり。YPYな方とおはなししたときも、ContainerにForm A Logなはなしになって、これ好きなひとは信じられるっておもってます。
まさかなContainer来日がうれしすぎた秋。挙動不審なおっさんでうれしかった。つぎはProfligateもいっしょに、いや、Form A Logとしてきてほしい、な。

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