2015年2月25日水曜日

Chicklette “UNFAITHFUL”


届きもののこと。
ゆっくりかこうとおもったら、きょうも届いて、どこからかけばと、もう。

まずは先週の金曜に届いたもののこと。


Chicklette “UNFAITHFUL”
Hundebissから!
Angels In Americaの女子ソロ。
男のほうソロ、Farewell My Concubineはきょねん2本だしてて、ベストにもあげたんだけれど、Chicklette側はGoaty Tapesのからかなりひさびさ。しかもHundebissっていう。
A面、B面、それぞれ4曲で、面ごとにタイトルが。
Jカードからして、表も裏も最高。



A面 “Swervin on EBAY”
はじめ、Chain 2 Chainはびっちびちに抑圧されてもれでた電子音がノイズぎりぎりでほとばしって、そのむこうからひずんだギターのゆるいストローク、そこにリヴァーヴたっぷりなローファイヴォーカルはところどころ優待離脱したように叫び声として重なって。
あっ、これ、あがっていたライブ動画での曲。



1曲目最後の音がノイズみたいになってそのまま切れ目なく2曲目、Predetor。半年まえにSoundcloudで公開されて、タグにHundebissってかかれてあって、興奮したあれです。はじめのキック音が重く響くなか、おもいのほかかわいらしくころがるシンセに、1フレーズくりかえしな歌、Are you know Predetor? と問いかけてくるヴォーカルがかわいらしく、すばらしいとおもっていたところにかつかつとインダストリアル感加わって、叫んでしまいます。わたしがではなく、歌が。Soundcloudなときとちょっとかわってる気が。


そして3曲目、不穏にまたたく低音シンセの泥沼のなか、リヴァーブききすぎたゆるい歌声、そこに奇怪シンセとビートもはいるけれども、それも残像たっぷりで、悪夢。そして、終盤、しつこく煮え立つ低音シンセのなか、やさしくちからなく弾かれる単音キーボードと歌声、きいてる側の精神は破綻寸前。


4曲目は声こそリヴァーブたっぷりだけっれども、まっすぐギターの弾き語り、なんだけれど、ギターの音がだんだんと噛み合なくなるし、唐突にギター音色がかわってさびしく終わります。


B面 “Twizted At The CUBE”
はじめ、破裂するような重い低音がゆったりとした調子で響くなか、テープ逆回しのようなシンセの音、そこにささやきヴォーカル、そして救急車サイレンと、すべてのバランスがおかしいはじまり。そして、チープなシンセがいくつか重なってるなか、またリヴァーヴたっぷりな歌が。
予告映像の曲です。


2曲目、いきなりEBM化。プロデュースがDebbie DJs Dallasという方たちで、知らなかったんだけれども、ライブの動画みたらとてもおかしい。それぞれの名前調べても、椅子とか役者しかでてこなくって、どんな方たちかわからないんだけれど。で、がっすがすに高音削られたローファイなEBMな音のうえに、Chikletteヴォーカルなんだけれど、途中打ち込み過ぎなビートとともにかなり早口で、あがります。


3曲目、なにかの信号音のようなものからはじまり、トツゼンにつぶれたビートが爆発、でもシンセの音はドリーミーで、このバランスが。

4曲目。
前作のトラウマ映像撮った方が映像撮ってます。




あと。B面は4曲終わって音とぎれて終わったとおもってもさいごまでききましょう。ボーナストラック的なのはいってます、よ!

歌のメロディはティーン向けアイドルのような、それを脱力しきって、不穏な音を重ねまくるでもなく、うすっぺらく重ねてより不穏に。
かなりまっすぐ歌なかんじの曲もあるけれど、音のバランスがまったくおかしく。
Orphane Fairytale的なゆるさに、えぐいかんじが混じってくるような。
誰がきいたってトラウマになるような悪夢なかんじは前作よりも抑えめ、最後の曲なんてけっこう気持ちよくきけるくらいで、でも、まったくあちら側のセカイだったものが、生身でよりそってきてるようにみせながら、なんか違う、いや、まったく別セカイなかんじがよりこわくて、かっこいい。
相方Marc含めて、いつまでたっても地下感、すばらしいです。

Goatyからのもみつけたら買うべき。

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