2015年2月20日金曜日

Dirt On Tape January 2015

Dirt On Tape January 2015




我らがカセットテープ唯一神Brad RoseがFACTでかいていたコラムのタイトル、形式をそのままパクって、ことしもやります。毎月のベストカセットテープ。
本家のほう、ことしはないのかしら。
1月に届くのはどうしてもきょねんのになってしまうんだけれど、きょねんのうちに届いたらベストにいれてるだろうものがたくさん。よいのん多かったです。
Sacred PhrasesからなEkin Filはまたしっかりドローン路線で、わたしをドローン回帰させてくれたし、Puls Emitterはシンセながらもサイケデリアうずまくかんじが、やっぱりよいし。Form A Logのなかで唯一きけてなかったDinner Musicもようやっとで、やっぱりヘンだった。
1080pのんはどれもよかったけれど、さすがに秋リリースなのだから。チェコのBaba VangaからなTlaotlon / Střed Světaのsplitも最高なんだけれど、これも10月。Střed Světaはチェコのひとで、届いた! とこの方のなまえをTwitterで入力するために、言語環境にチェコ語をいれたけれど、その語一切つかってない、わ。
そんなかんじで、やっぱり年末からことしにかけてのリリースから選びました。




Dracula Lewis
“Technical XTC”
(Hundebiss)

1曲1曲別のひとプロデュースなのをミックステープっていうつくりなんだけれど、人選が過剰だし異常。
2月の来日で人柄ともにすっかりやられてしまったD/P/Iからはじまって、フランスの変態El-gにJaws、Sewn LeatherとHundebiss組。Helm、American tapesのおっさんなどなど、変態を変態がリミックスしてもうどうしようもない。
ここHundebissから新作がでたところなChickletteと並んでここ2年くらいいっとうヤバイ女子RamziはやっぱりRamziなままで、ミックステープ仕様なためいま誰の曲かわかんなくなったときに、あっ、いまRamziだったからさっきのは誰だと気づかせてくれたり。
ことしもHundebissはいっとう好きなレーベルのひとつなので、真夏になってもHundebissスウェットきてたいし、このブログのヘッダーにつかってる画像なかんじです、魂はつねに。





Isobel Ccircle~
“The House in HarbourPark”
(Auditory Field Theory)

カナダなここ、ひさびさなカセットリリースでうれしい。
そして、カセットテープをカードと紙ではさんでひもでしばってくるあたりのかんじ、やっぱりここ好きだわとおもう。
悪夢、悪夢、悪夢な音。
がびがびなノイズと、廃ビルヂングの真っ暗闇を歩いてるようなフィールドレコーディング、そしてその先から迫りくる強すぎて目のくらむ光のような電子音の照射がくり返されて、目が覚めて二度寝したらまた悪夢、ふたたび目を覚ましてまた眠ったら悪夢のくりかえしで、目が覚めたあともその夢が続いていて、外へでても太陽なんかみえず真っ暗なかんじ。でもイヤな気がまったくしない。
ここ、つぎのリリース予定もきいたけれど、たのしみすぎる! ようやっとなかんじ。





Ondness
“Filho do Dono”
(Phinery)

デンマークでことしいっとう勢いでてきそうなPhineryから。
もうそろそろ、がっつりしっかりと人気がでてもよさげなんだけれど、地下なままというのもよい、このひと。
子どもな話し声となにかしらかつかついう物音フィールドレコーディングが、濃ゆい煙のなかでループして幻影に変化してゆくA面、中盤の透明感がたまらない。そしてB面はガムランっぽい音サンプリングの反復と細切れ、ダブ化がこれまたフィールドレコーディングと煙い靄のなかでもやもやと。ビートのないはずなのにえぐいテクノのようにきこえてくる、すごい。
ちょうど届いたvideogamemusicからのはこれよりもすこし電子音なかんじが強めで、そちらもすばらしい! 





TAKAHIRO MUKAI
“1409-1”
(Phinery)

日本でひっそりいっとう勢いのあるかたって、TAKAHIRO MUKAI氏だと勝手におもってます。いや、ただ気に入ってるだけなんだけれど、海外レーベルから続々とだしてるあたり、おおげさではないとはおもいます。
知ったころは、ミニマルなテクノ、な印象だったけれど、作品重なるごとに、どんどん奇怪な音の度合いが増してるし、奇怪な音をたくさんとびかわせてたのしいかんじもありながらも根底にある黒いかんじがたまらない。黒いっていっても、黒人さん系音楽という意味ではなく。
トウキョウでライブをみたい、きてください。
Phineryのん、ふたついれちゃったけれど、よいので仕方がない。。




Wanhonda / N.N.N. Cook
“split”
(close/far recordings)

セントルイスシーンを形成してるNNN Cook、いや、知らないけれどもね、なんかそんなかんじ。
カシオなゆる反復やら奇怪シンセやら跳ね回るビートが立体的に配置されながらも、ローファイなテープテクノ感もはいっていて、一切nつかみどころがないWanhonda。
そして奇怪なシンセとがびがびノイズ、宇宙ドローンなどをとびかわせておきながらも、そんなんまったく無視で素っ気なく反復反復なビートがきょねん末からことし感あって、でも、なんだろう、ここのひとたちは地下感と変態感がおさえきれなくって、これはこれでまたすばらしい。





V.A.
“Gardens Volume One”
(videogamemusic)

京都のひとのところで知ったUKのここ。
きょねんの1位にあげたBeatrice Dillon入りなコンピレーションです。それだけでも、もうすばらしいんだけれど、これで知ったひと、すでに知っていたひと、全部よい。
A面4曲目にはいってるBroshuda & Gigantaの “Gardens” を元に、それぞれがリミックスするっていう内容なんですが。Recknoから出してたAL-90は幻影亡霊のゆらめきのむこうからビートが迫ってきて遠ざかって、Beatrice Dillonは空間使いがまた異常なかっこうよさときれのあるビートと微細な音の飛び交い感、Where To Now? からのん届くの待ちなNadia Khanは深いビートで、原曲なBroshuda & Gigantaは原曲なはずがいっとう狂ってるPHORK系声サンプルとビートの変異感がたまらないし、Gang Of DucksなS Olbrichtはダブなビートの周辺をかたかた物音飛び交いまくって中盤から疾走がたまらないし、Devon Lochは膨張ドローンと乾いたビートに液状シンセと元曲の声サンプリングのバランスすごい、RecknoにPermalnkのKinlawは会話サンプリングからのばっきばき立体ビートの応酬、TidalにVen RainのHOLOVRはけっこうスルーしてたけれどもまっすぐかっこういいファンク感も足されたテクノだし、NoCornerにRampからだしてるFiler Dredはまえのめりで溜めのあるビートと奇怪な音飛び交いまくりで、1080p組なPerfume Advertはネオン感がもやもやダブ化で立体ネオン幻影だし、とどめにAyGeeTeeの空間ぶつぶつ感とひっそりうごめく電子音にと、すべての曲が完璧。やばい。
いっしょに買ったOndnessに、もうひとつのコンピレーションももちろんよい、っていうか、なにここ、RecknoにWhere To Now? 、Opal TapesとかUKのよいところばかり集めて、いきなり最強なかんじ。





V.A. 
“She Knows More Than She Thinks”
(Not Not Fun)

ロシアのChikissがコンパイルしたロシアとウクライナの地下女子コンピレーション。それぞれ細かくはまえにかいたのでそれをみてもらえればよいんだけれど。
ロシアの西の端っこカレリアのLove Cult片割れAnya Kutsが参加していて、Love Cultのあたらしいのよりもローファイ反復感があってこれもよかったし、ほかもそれぞれ未来感となつかしいかんじがいちどきなロシア歌謡とけっこうはやいかんじのテクノ感とか、ずっときいてられる。
これをNNFがリリースしたいまと、ロシアの地下追わなきゃっていう京都のひとの号令もあったりと、いまきくべきもの。
みんな美人!


Dinner Music “Blood Quantum” (Spleencoffin)
Sister/Body “Star / Red” (Spleencoffin)
V.A. “Splenic Injuries:10 Year Anniversary Compilation” (Spleencoffin)
Comfort Link “The Complex Moods of...” (Spleencoffin)
Demonstration Synthesis “DS15” (Phinery)
Ondness “Filho do Dono” (Phinery)
TAKAHIRO MUKAI “1409-1” (Phinery)
Lortica “Mialle Tapes” (Phinery)
Crown Of Cerberus “Her Everlasting Strength” (Terror)
Angel1 “Allegra Bin 1” (1080p)
Khotin “Hello World” (1080p)
SFV Acid “Dwell” (MP3 Records)
Daniel Shampoo “Flipper's Bitter” (birdFriend)
Tlaotlon / Střed Světa “split” (Baba Vanga)
V.A. “She Knows More Than She Thinks” (Not Not Fun)
Ill Winds “s/t” (Not Npt Fun)
Grandma Lo-Fi “The Basement Tapes of Sigríður Níelsdóttir
” (Hornbuckle Records)
Ondness “Absolute Elsewhere” (videogamemusic)
V.A. “All Star Mode Volume One” (videogamemusic)
V.A. “Gardens Volume One” (videogamemusic)
Dracula Lewis “Technical XTC” (Hundebiss)
JS Aurelius “Slime Of The Chasm” (Handmade Birds)
Driftmachine “Eis Heauton” (Umor Rex)
Isobel Ccircle~ “The House in HarbourPark” (Auditory Field Theory)
Sheer Mag “CS” (Wilsuns RC)
Ekin Fil “Wind is Near” (Sacred Phrases)
Raica “Leeft” (Further Records)
TAKAHIRO MUKAI “Gestaltzerfall” (Further Records)
Strings “Corde” (Further Records)
Puls Emitter “Euphoria” (Sacred Phrases)
Wanhonda / N.N.N. Cook “split” (close/far recordings)
Suokas “Being” (Full Of Nothing)
Moon B “Lifeworld” (1080p)
Magic Fades “Push Thru” (1080p)
あらべぇ “babe people / Naan Gossip” (self release)

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