2015年10月23日金曜日

/f “~cicatrix” (cacao)


高岡さんに。
Twitterでブログのことを紹介していただいた日にかぎって、カセットのことではなくf(x) のことやら女の子を眺ながめるのが生きる糧やら自撮りやらのことしかかいてなくって、これではいかんので、カセットのことかきます、ね。

きのうは7本届いたあと6本組みを買ってしまい13本と収拾つかない数になってしまったんで、とりあえずきょうの届きもののこと。



/f “~cicatrix”
UKのcacaoというレーベルから。これではじめて知った。
/fはsusan balmarがいま主につかってる名義で、ほかにもきょねんの家付きカセットテープにはいってたRin YabaやらAuditory Field TheoryからでてたPrada/Oregonやら、ほかにも知らないだけでこのひとっていうのんもっとあるんだろうなという。

まずはJカード。
ひとつひとつパステル手描きな表に、裏側も手書きな曲名とタイトル。それだけでもうよすぎる。きょねんのBeer On The Rugのんもおまけで手描きなんはいってたけど、すごくよくってきょねんのベストにいれましたん。

そして今作。
/fになってからかなり音に広がりがでて、新作すごくたのしみだった。
ことばにすればするほど意味不明になりそうだけれど、かきます、ね。

A面。
金属質なノイズをまといながら、ちょっと気の抜けた電子音がはねるはじまり、そのまわりを様々な細やかな音、ピアノ音色のようなもの、立体透明シンセなどがコラージュされて表情が変化してゆき。中心になるノイズとビートになってるようなものもすこしずつ変化してゆきながら。でもけして疾走することなく、もったりとしたなかでげしゃげしゃのしのしすすんでゆくさまがふしぎにかわゆい。そしてトツゼンに細切れにリズムが変化したかとおもいきや、全体の音がローファイ化と裏をつきまくってきます。ゆったりと粗めなシンセの和音の連続のむこうから細かい高音がはねながら近づいてきて。

B面は声のサンプリングも使いながら、すべてをミキサーでげしゃげしゃにするようなノイズ展開。そしてそのげしゃげしゃになった奥からやわらかく光が放たれ、妙に立体的な空間が出現、そしてノイズをまとったうっすら低音ののしのし感までだしてきて、そして無機質な金属打撃音にこもってるけれども深く立体的に響く低音、そしてそのまわりを通り過ぎてくするどく透明な音。終盤はOpal、Panあたりからでてもよいかんじな黒さ、なまま終わるかと思いきや、音の洪水。暴走するPCにピアノな音、そして、で終わりかと思いきやさらにたたみかけてきます。そして最後はゆるめな音で終わり。

もうはちゃめちゃです。金属質なたたみかけ感はMarreck並だけど、あれほど凶悪にならないやわらかさ、かわゆさがところどころにあって、最高。容赦ないMarreckも好きだけれど。
Beer On The Rugからのときもかいたけれど、どれだけはちゃめちゃなことをしてもぎりぎりのゆるさかわゆさが残っていて、そういう雰囲気はわたしのなかでOrphan Fairytaleに通じるかんじ。音質はちがうけれども。
カセット界隈とかBandcampでいろいろ配信してるエクスペリメンタルなあたりって流れがものすごくはやいんだけれど、このひとはずっとじぶんのよさをしっかりだしながらずっとずっと変化して残ってゆくんだろうなとおもいます、よ。今作、最高だし、今後もたのしみ。


箕浦さんあたり、感覚的に近いです。絵と音も。いろいろかこうとしてもことば追いつかないしわかんないけれどかっこいい。

レーベルのなかのひとが。売り切れるすこしまえに、いまのところ40本中14本が日本からの注文だよ、UKのひとたちなにしてる? みたいなこといってはって。
Susan BalmarなころHHWがおしていたんで、その影響もいまだにあるんだろうなとかおもいながら。そして本人は日本語勉強してたりと日本大好き。相思相愛なんで日本へくればよいです。
Instagramでトツゼンに自撮り動画DMをおくりつけてきたりとかなりぶっとんでるひとだけれど、仲良くなれそう。いや、なれるのか?

などとかいてたら、さきほど。
画像がまわってきたんだけれど、アニメアイコン、これ5本も買ってない?
40本限定なのに......。
ひとの金銭なんで使い道なんて別によいんだけれど。いや、こればっかりはよくないか。日本でたくさんなひとがきいてるうれしいとかおもったのに、14本のうち5本同一人物。残念でせんかたない。

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