2015年10月6日火曜日

La Nuit “Desert Television” (BEACON SOUND)


先週土曜な届きもの。


La Nuit “Desert Television”
ポートランドのBEACON SOUNDから。
カセットテープを注文したとおもうんだけれど、レコードが届きました。得したんでしょうか。
Peter Broderickと我らがフェリリことFélicia Atkinsonユニットです。
Peterに関してはもうすっかり追ってなかったんでまだベルリンにいるものとおもったらポートランドに戻ってるみたいで。
フェリリといえばはじめに知ったころはSylvain Chauveauと共作だしてたりで、クラシカル方面とも相性がよいです。きょねんはD/P/Iやらとツアーしてたりと幅の広さがあってよい。
フェリリは春にJe Suis Le Petit Chevalier名義と本名名義で分離していた自己と音をうまく統合してきたこれまでの集大成のようなんだしていて、つぎがたのしみだったし、PeterはNils Frahmを引き上げたりとプロデュース能力にたけてるとおもうし、よい組み合わせだけれど、妙にききやすくなってたりとかだとすこしつまんないやもとか不安もありながら、でもよかったです。
残像たっぷりなローズピアノ? な音のむこうからすこし靄がかったフェリリのポエトリーリーディング、ときおりのPeterのおたけびもきこえたり。
2曲目が。こちらも残像たっぷりなビートと、低くつぶれたシンセと高音の残像、そこにまたポエトリーリーディングだったり。
ところどころのストリングスとかギターの爪弾きだったりで、心地のよさもただよいながらも、うっすらとおおうノイズに、すこし声が明るくなったポエトリーリーディング、そして会話などもはさまれながらな、暗黒な心持ちにならないフェリリもひさびさな。
音はやっぱりPeter色でして、もっとフェリリな音をききたかった気もするけれど。
コペンハーゲンよりくらいのエレクトロニックな暗黒さに向かっていたところに、ふたたびポートランドの光を受けてしまったかんじ。

まえにかいたかしら。
カセット墓場にいるとき、となりの部屋で色川阿佐田似のおっさんがくびれて亡くなったんだけれど、さすがに暗黒な心持ちになって、ちょうどそのときフェリリばかりきいてて救われたかんじがありました。そのときのわたしとおなじくらいに暗黒で。

ジャケットの写真もフェリリが撮ったやつです。そしてフェリリのzineがはいってる!  



0 件のコメント:

コメントを投稿