2015年1月31日土曜日

TAKAHIRO MUKAI “Gestaltzerfall” , “1409-1”

日本の。
っていうだけで、けっこうスルーしてしまう悪いクセがあるんだけれど。それでも、食品さん、しー没さん、あらべぇさんと、好きなひとは増えていって。
そして、カセット界隈、もっとも勢いのある日本のひとって、TKAHIRO MUKAIですよね。
きょねん、birdFriendからだしたあと(未聴、すいません)Where To Now? のダンスラインなWHEREIIDANCEのコンピレーションにも参加。
イタリア老舗なDokuro(これも買えてない)なあと、Further Records、そして年始にはきょねんの途中から勢いでてきて、すこしまえのzine付なのでことし火がつくこと確実なデンマークPhineryからもだしていて。そしてさらに新作リリースなお知らせきた。
カセット界隈はいろんなところからたくさんでるひとって、どうしても勢いかんじて買ってしまいます。
WTN? からのではじめてきいたときは、のしのしミニマルな、な印象だったけれど、年明けに届いたPhineryからな “1409-1” 、Furtherからな “Gestaltzerfall” をきいたなら、それだけではなかった。



まず、Furtherのん。
A面はちょこっと音程がズレたかんじのあるシンセのはねまわりから、かなり音を引き算したところに突入。ビートもぱーカッションのようなちょっと異国感ただよわせながら、エレクトロニックな音もゆるく飛び交い、たのしい、けれど、とっ散らからない。
B面は、かりかりエレクトロニックなノイズのかけめぐるなか、やっぱりズレシンセのはねまわり、そして2曲目のごよごよノイズと不穏なまたたき信号音シンセ。で、その暗黒なのを振り払うかのような軽快にはねるトラックで終わり。



Phineryからのん。
エレクトロニックなノイズのなかうっすらビートと信号音のようなシンセのまたたきと、すこし音をおさえながらも勝手にはねまわってるシンセの音。ミニマルなつくりだけれど、そのなかで使ってる音のたのしさ。B面はしっかりノイズななか、ひょこひょこはねまわってゆるいけれども音かずはあくまでも少ないかんじ、よいな。



そして、どういうひとなのかはっきりわからないところもよい。40代で妻子がいて、っていう情報はきいたけれど。あと、引っ込み思案とか。気になって、放っておけない。
Phineryからのzine付なのにも参加してるし、またOndnessと同バッチであたらしいところからでるし。
派手さはないんだけれど、なんかよいかんじにいまなカセット界隈な音取り入れながら、まったくじぶんなかんじでやってのけてるかんじがすごく好き。そのうち、トウキョウでもライブがみたい、わ。

2015年1月30日金曜日

Close / Far RecordingsからなWamhoda / N.N.N. Cook “split”


たまってるもの、かけるうちに。
Meditationsさんからな届きもの。


Wamhoda / N.N.N. Cook “split”
Close / Far Recordingsから。
N.N.N. Cookは京都のひとがちょうどかいてはって、その直後に入荷とうれしいタイミング。

A面はWamhoda。
反復カシオなゆる反復に、ころころ跳ね回るビート、それらが立体的に配置されて、だるんだるんに伸びたすえに途切れたとおもったら、またはじまったり。
2曲目は、遠くで靄がかったなかこだまするビート、その手前でこれまたカシオなゆるいシンセのドローンゆらめき、リヴァーブかかりまくって強弱する軽快なはずのビートと、よどみきったシンセのゆらめき。
3曲目は、ぐずぐずびちびちいうなシンセ泥沼ななか、これまた軽快なはずのビートが足をとられてぐずぐずに溺れてゆきます。そのまわりを立体的に飛び交うシンセの音とか、テープ感あるローファイなノイズがうずまいてきて、終盤、Containerあたりのかんじもある、とおもったら、ProfligateやContainerとつながってるね、やっぱり。で、最後いきなり澄んだドローンまで重なってきてとか、意味わかんない、かっこいい!
軽快で調子のはやいはずのビートが無理からにゆがめられていて、でも、ぐずぐずになりすぎるかっていうと、ぎりぎりで軽快なかんじ。ふしぎな感覚。



13年だけれど、ライブ動画。


Wamhoda live 1.11.13 (Blank Space, S. City St. Louis) from Chizmo.tv on Vimeo.

B面はN.N.N. Cook。
このレーベルやってるひとみたい。
こちらもかっこいい! 細かく素早くでも強くなく打ちつけられるビート、そのうしろでもごもごううごめくローファイなシンセ、そこに重なるがびがびなノイズ、そして灰色がかったノイズをまとったローファイシンセの飛び交いはところどころかなり暴発、その暴発感なんて一切無視して、ただひたすらに細かく素早く強くなくなビート。シンセがちょっと宇宙感あるドローンになって、ようやっとビートは落ち着いて、とおもったら、こんどはぐつぐつと水面下で煮立ちはじめて、そこからまたつんつくつんつくはじまってと、よい! 
なんていうんでしょうね、こういうのん、なまえがまだついてないかんじ。きょねん末、とくにきいた、けっこう素っ気ないくらいに装飾のない、けっこう調子のはやいビートの反復反復感に、すこしのインダストリアル感とかシンセが重ねられるかんじ。このあたり、インターネット経由のあたらしい音とはまたちがった、どこで買えるのかよくわかんないカセット方面でけっこうでてきて、けっこう好きで。なまえがつくころにはたいがいそのジャンルっておもしろくなくなるから、いまがいっとうたのしい気がする。
まぁ、いろいろ調べてると、ここのおっちゃんたちはセントルイスシーンみたいなのつくってて、ちょっと年末にきいてたのとはまたちがったかんじもするけれど、そこにあってきてるのたのしい。




きのう。
BIG LOVEさんへいって、おそるおそるマルくんに確認したなら、わたしのzine、両方とも棚にでてる数冊だけになってた。ほんとに、うれしい。
ベスト100なほうは、ページ数と文字の数が多いっていうだけで、カセットテープ1本分くらいとけっこう強気な値段設定にしたんだけれど、それでも40は売れたっていう。ほんとうにありがとうございます。
いつも、おもってる。わたしって、ゆってもオタクじゃあないですか、地下じゃあないですか、そんなわたしがBLさんが、BLさんがゆってて、迷惑かけてないかしら、と。
トウキョウではないのかしら、って時々おもう。わたしは京都なのかしら、って。カセット界隈もはや聖地なMeditationsさんもあるし、京都のひとにmiyukiさんいるし、ソワレもあるし、実家もあちら方面だし、おととしまではMOOREあったし、地下感ではあちらのほうがあってるのかしら、と。きょねん、うちの会社がつぶれるってなったとき、ほんと帰ろうとおもった。でも、BLさんがある、BLさんTVもあるし、ともうすこしとどまろうっていう気持ちになって、そしたら経営者が変わってなんとか会社もつづけられて、夏には恋人もできてと、離れる理由がなくなって。
でも、それでも暗黒なんで、よいのかしらとはときどきおもって。でも、今回、ほぼ売り切れて、いてもよいんだ、BLさんが! っていっててもよいんだとおもえて。いや、ここで安心してはダメで、これまでどおりに追いつづけないと、おかしいままでいないと、ダメなんだけれどと、あらためて。
そして、あそこで仲さんにマルくん、マツダさんたちほかのお客さんとおはなしすることがたのしいので、もっといたいので、これからも、いろいろ続けたいなとおもいます、よ。
遠方な方、もうしわけないです。ちょっとかえて増刷して直接売るとか、なんかかんがえます、ね。

でも。10人くらいは買ってくださった方わかるんだけれど、そのほかが検討つかなくって。
気になって、Twitterで、“dirtydirt” って検索してみたんだけれど、ちょっとエロティックな自撮りばかりがでてきて、まったくみつかりませんでした、よ。

2015年1月28日水曜日

Sacred PhrasesからなEkin Fil “Wind is Near”、Pulse Emitter “Euphoria”


ようやっと。
なんか休み、ってかんじなきょう。2015年になってから、休みな日もライブにzineにと動きっぱなしで、そこそこおっさんにはこたえてました。なので、半日ゆっくりと......いかん、止まると全部とまる気がする。
なので、ゆっくりしながらも、更新。

Sacred Phrasesからの2本。ここ、がっつりシンセなカセットレーベルな印象だったけれど、年末にNite Jewelのゆるシンセ別名義Maiaもだしたり、きょねんのベスト100にもいれたOPN系立体音響なLXVもだしたりと、ちょっと進化してきてる。



Ekin Fil “Wind is Near”
イスタンブールのドローンアイドル、Ekin Fli。なぜアイドルかっていえば、めっちゃかわゆいから。
RaajmahalとともにGrouoerに並べるのってEkin Filだとおもいます。
きょねんはExotic PylonからなちっちゃなCD、そしてBatheticからの11本組みのんにも参加、どちらもよかった。
なんとしてでも、だったのでレーベル直買いでした。
もともとシンセも使ったりだったし、きょねんのちっちゃいCDではまたそういうかんじが戻ってきてて、ゴスっぽい雰囲気も。今作はとおもったら、しぶい。すばらしい。
全体を重く黒く覆う暗黒な靄のなか、きこえるかきこえないかくらいのささやき。いや、それしかかくことない。それしかやってない、すばらしい。
靄の強弱と変化のみのなか、その靄の流れにかきけされそうなささやきなうたごえが、ずっと。タイトルのように、曇り空のしたの岸壁まみれな海沿いで冷たい突風がさえぎるものなく吹きさらしてきて、その風の音のすきまからすがたがみえないなにかの声がきこえてる感。
ノイズきつめなのとか、シンセなのとか、いろいろできるけれども、これつきとおしてきたあたりが、すごくよい。やっぱりアイドル。



Ekin Filのことかくたびにはっつけるけれども、ライブみたい。


'ekin fil' live performance in valletta, malta from yildirim arici / scaramouch on Vimeo.




Pulse Emitter “Euphoria”
こちらはMeditationsさんで。
Panabrite、Günter Schlienzと並ぶ現行三大シンセシスト、ぱるるの新作。
この御三家とか関係なくいっとう好きなのは舞い上がり感とべきべきドライブ感、そしてときどき有機的な音もはさんでくるPanabrite、そしてカセットテープを送ってきてくれたりとやさしく渋めなGünterさん。
そしてPulse Emitterは、透明アナログシンセなのに、妙にサイケデリックな熱がある。Cosmic Winnetouからの真夏屋外アナログシンセライブカセットなのが印象強いからやもだけれど。
今作もよいです。サイケデリックな音のつらなり、そこにきらめく音色な高音がまたたくA面1曲目、そのままたく星空、宇宙へ一気に移動しゆったりとすすんでゆく2曲目。
B面、あたたかな光のなか、ギターのような音色のシンセが軽やかに折り重なって舞い上がってゆく1曲目、音の粒子が細やかにまたたきながら渦をつくってまいあがってゆく2曲目。
ドローンと音のつらなりがやっぱり熱をかんじられる。アンビエントよりなシンセ、すこしはなれようかとおもっていたきょねん後半、実際にそんなにきかなくなってたけれど、この方のは異常に染みます。



これから。
BLさんへ。zineフェアは31日まで。わたしのもまだあるはず。お店きて、買って!

Full Of NothingからなSuokas “Being” 、Love Cult “WOnderland”


どこから。
かけばよいかしら。zineライブzineライブいうてるまに、たくさん届いてます。
なので、直近からな。

きのうの届きもの。


Suokas “Being”
ロシアの西な端っこ、フィンランドすぐなカレリアのレーベルFull Of Nothingから。
ここ、Love Cultのレーベルです。2010年から続いていてと、けっこう老舗な。Keijo、Banana Pill、Sashash Ulzなどフィンランドやカレリアのひと中心に、Hakobuneさん、M. Geddes Gengras、Brad RoseのCharlatan、どこからでもだすDerek Rogersなどなどだしてきてます。
アートワークはもちろんLove CultのAnya Kuts。

カレリアのプロデューサーSergey Suokas。2007年からリリースしてるみたい。まったく知らない。
ことしはロシアの地下テクノを追わねばならないみたいなので、ちょうどよいタイミングできました。

A面はじめっから。
かなりな軽快にミニマルに飛ばしてきます。ミニマルに打ち込んでくるビートのまわりにダブな音の飛び交い、ハイハットやなにかの破裂音、足音のような音と、いろいろな音が飛び交いながら、その裏ではまたダブなかんじに包まれたドローンがゆらめいて、ギターの音やらなんかファンク感も飛び交わせながら、ときおりドローンもかなりまえに。そしてミニマルなビート延々なだけでも容赦なく盛り上がってくるのに、さらに音のいちどきな洪水をもってきて、無理からにあげてきます。20分くらいとがっつりな1曲目。スパイ映画のクライマックスのような、でも映画だったら尺とりすぎて疲れるくらいな。
2曲目はざらつくノイズをまといながら、これまたミニマルなビートが10分。

B面は、かつりかつりな音ダブと、エレクトロニックなかんじがつよいシンセ反復、そこにカウベル連打にハンドクラップにと、かなりファンクなぎらぎら感、そして中盤からのシンセの音のつらなりのよさ。これも長い、20分くらい。
そして2曲目はA面2曲目とおなじくノイズをまとったとこからのシンセというより乾いたビート。

カレリアだし、暗黒なとおもいきや、かなり陽気だった。あがりっぱなしなビートと、ダブな音の飛び交い。陽気だけれど、いやらしくない上品なかんじは北のほうだからかしら。印象は強く残らないけれど。




ついでに。
Love Cult “Wonderland”
Full Of Nothingから。いまのところ、配信のみね。
My Dance The Skullからな犬テープがはじめて買えたものだったけれど、そのときはノイズとフリージャズとドローンなかんじで、2012年のPublic Informationのときはノイズドローンきわめてしまい、そこからAnya KutsがRedbullのんに参加してからけっこう変わった。Gnod方面と出会ってしまったこともあって、Noght Schoolからのんは音をおさえたテクノに。

そしてことしの1作目。
1曲目は音の隙間の多い、のっしのし低音なテクノで、やっぱりことしもきょねんな流れでくるのね、とおもったら、2曲目はタイトルにもなってる “Wonderland”、もう笑った。ギターのゆらめきななか、かなりメルヘンなAnya Kutsな歌からはじまって、ビートが飛び込んでくるんだけれど、もう。ここまでテクノ化するかと笑うしか。でも、まっすぐはこない。ところどころでビートが気色悪いズレ、そこにまたメルヘンなうたをかさねたり、声もぶつ切りにしてみたり、もうずだだだ打つ込みすぎだろうっていう妙なテンションだったり。
で、3曲目はのしのし低音にハイハット連打、そして背後で暴れるノイズの獣。4、5曲目は声とビートの重なり、Gnod方面とのサイケデリックなかんじもあったり。
Anya Kutsがかなりうたいはじめましたね、しかもこれまでの声ドローンっていうかんじではなく、かなりかわゆいかんじで。で、のっしのし黒いビートなところに、過剰なテンションとメルヘン感重ねて、ところどころに時間軸がくずれるような唐突なビートのズレだったりと、もう、なにをしてるんだと。
ことし、Gnod方面とまたからむみたいなこといってたし、たのしみ。



Suokas、Love Cult、そしてかかねばなとかおもいながらちょっとたってしまってるNot Not Funからなロシア地下女子コンピレーションにもいえるけれど、暗黒なはずがみんな不可解に陽気になっていってて、なんか起こってしまってる。追おう。


BLさんのマルくんに。
こちらのzineの感想をうかがったなら、けっこう好きなのもはいってて驚いたんですが、そのほかの部分はまったくの宇宙人でした、とのこと。
ちょうどおなじ日に、恋人からも、宇宙人とつきあってるようなもんだから、とさらりといわれて。
いっとうよくはなしをしてるひとたちにおもわれてるんだから、わたし自身が気づいてないだけで、ほんとうは宇宙人なのでは、とおもいはじめました、よ。

2015年1月27日火曜日

Jerry Paper “Carousel”


来日から10日。はやくも新作な予告が。3月。
予告動画、狂ってる。

品川グローリア・チャペルでのJulianna Barwickのライブのこと

連投。
FKA Twigsのライブな翌日、23日金曜日は品川教会でJulianna Barwickのライブのこと。
もう、たくさんきすぎてて、たいへん。

BLさんにzineを持っていったあと、品川へ。
あいにくな雨だしさぶいし、品川、ビル風が強烈で、17時半な受付開始の時間についたならもうすでに屋外まで行列。。
まえのほうでみたかったけれど、あきらめてコンビニエンスストアーで時間つぶして、開場すこしまえに戻って。混雑あたりまえなんで、予約なときに整理番号だしてくれればよいのに。。

教会なライブってひさびさ。下北沢の富士見丘教会で行われてたのはPeter BroderickにNIls Frahm、Greg Hainesなどなど、けっこういってたけれど、そのあたりきかなくなっちゃって。
ここ、すごい。天井がめちゃくちゃにたかいし、広い。建物だけで圧倒されるかんじ。

Julianna BarwickはPandatoneのに参加していたときから好きで、そういえば2009年にmixiでコミュニティを作ったような。あれどうなってのかしら。もう、みるのこわい。

はじめな方は割愛、もう眠い。
20時まえ。Julianna Barwickがでてきました。
映像とかでみてたのとはちがい、おっきいです。
うしろの壁、十字架のあたりに、月のような白く丸いなかを赤、黒な絵の具がもやもやととけあうような映像が映し出されて。そして螺旋状な電球が天井方向に。
機材がどうなってるのかちゃんとはわかんなかったけれど、キーボードのまえにループのん。
はじめは、もうただただ声の重なり。
場所がハマりすぎてた。レコードをきいたときは、一気にからだと心が浮遊して天井突き破るかんじなんだけれど、声がおもっていたよりも、しっかりとな。そう、ループを重ねて浮遊、というよりも、もっと声だけで攻めてる。いや、実際にループなのもたのしいんだけれども、ずっと印象の強かったループループなかげんよりも、声の強さが染みてきて、浮かぶよりも、ただただその場の空気になって声を吸収するようなかんじになって。

キーボードをゆっくり弾きながらな曲もあったり、あたらしいアルバムではOne Halfとして完成してたYou Were Waitingはサンプルな声に声を重ねてと。
にゃあにゃあ猫声感はすっかりなくなって、とてもしっかりした声に。
その声は吊るされた電球をたよりにたかい天井へゆっくりとのぼってゆくような。
終わったあと、そそくさと小走りではけてゆく姿がかわゆい。

そしてアンコール。
サンプリングしたギターな音流しながらなBog In Your Gait、むかしはYou Catcherって曲名だったのんやってくれて。
そう、いっとうきいたのって、Daytrotterのんだわ、と。だから記憶してる曲名が。ライブでやって、どんどんと曲をつめていってるんだろうな。だから、いまの完成度がすごい。

Twitterで、さきほどVapor Drawingな方もかかれてたけれど、ストリングスとか生な演奏もはいってもよかったかしらとおもったり。あと、前日のFKA Twigsの印象が強すぎたし、こういう場所でのライブな雰囲気が数年まえまでは好きだったけれども3年くらいまえからあまり......になってたりと、すぐには入り込めなかった。でもずっとずっとききたかった声をたっぷり堪能。

ライブのあと、あつかましくもレコードにサインいただきました。あと写真もね。





そんなかんじでJerry Paperあたりから、ライブzineライブzineそしてライブなかんじで、届いたものについてほとんどかけてないので、あしたからがんばります、ね。

LIQUIDROOMでのFKA Twigsのライブのこと

リキッドルームでのFKA Twigsのライブのこと。
もういまさらだし、菊地成孔のレポートがくわしくおもしろかったので、かかなくってもとおもうけれども、わたしのために。

当日。
雨でさぶいからか、開場まえから2階にはひとたくさん、Jamei xxのときよりもぎっちぎちな。数名、きてらっしゃる方いるはずだけれど、あえない。。
こういうのん、ファッションな方おおいとおもうやもだけれど、そんなにこないよね、The Gardenのときもたいしてこなかったし。だいたいは音楽好きそうな大学生とか男、女の子はおもったよりおおくないかんじ。どうやら、うしろのほうは女の子とかファッションな方けっこういたみたいだけれど。

おとな気なく、ひとの列でいうとまえから2番目に陣取って。そして、どんどん埋まる。すごい。
そこから、待つよね。開場もすこし遅れたけれども、開演も。
そういえば、きょねんのArcaのDJもここで、そのときはすっかすか。本人とはやぎまわってたんだけれど、いまならこれくらいはいるのかしらとかおもいながら、あのタイミングでみられてよかった。
BGMがビートなのからギタードローンなのにかわって、場内もすこし暗くなって、おっ、くるか、とおもってからも、ドローン曲3曲はあったよね。
そして、いよいよ。
あちらのライブ動画でもあるように、ドラムパッドなひとがうしろに3人、で、そのまえにけっこうスペースがあって、踊るんだろうな、とうれしくなった。
で、PrefaceのイントロをハミングしながらでてきたTwigs、ワイドなパンツに、かなり高いめピンヒール、そしてメガネ! かわいすぎる。


そして照明は完全に後光。ずっと後光。すぐまえだからかろうじてみえるけれども、なくらいに後光で。
そしてそのままAche。EP1な曲です。Boomkatでレコード買って以来、何回もきいたので、このあたりの曲もやってくれるんだとうれしくなった。で、踊ります。横方向にからだがぐらんだらりと崩れるかんじで動き始めて、もちろん倒れたりなどせずもとに戻ってゆく。ピンヒールなのに。すごい。



Lights Out。後半に声が重なってとかいう展開な音源、だけれど、このライブ、この先もほとんど声を重ねることをせずに、しっかりうたってくるっていう、そこがいっとうすごいとおもったん。ごまかしなかった。

このあたりでMCがはいるんだけれど、めっちゃかわゆい、それまでの神がかったかんじとはちがう、女の子な高い声。

Water Meっておおよそ2013年にいっとうきいた曲で、きけてうるうる。でも、このあたりでマスクつけた女子が暴れまくりながらこちら側に突進してきて、ひさびさにひとを殴ろうかとおもった。より中央側、つまりわたしの恋人側へゆこうとするので、ヒールはいてる恋人のそばで暴れられてはとおもい、完全に阻止してたらおとなしくなって、ステージを背後に携帯電話でじぶんをいれて写真撮ってしばらくしたらうしろへ消えて。やっぱりおっきなライブになると意味わからないひとっているものね。

パッドなひとたちふたりはときどき、ギター、ベースに持ち替えて、もやもやゆらめく音も出したりしながら。Pendulumの中盤で、かなりながい中断から後光がステージうしろからさぁっと客席側に流れてきて再開、なところ。泣く。

Numbersは終盤の吐息のような声、それもその場で発しながらあいだにはさみながら、ステージも右に左にと移動してお客さんサービスもしながら。

そして、Hide、中盤からなかつりかつりな音のスクリュー感もドラムパッドな方たち再現してた。そう、こういうライブな編成かんがえて曲をつくったのか、再現するためにこの編成にしたのか、どちらかしら。

Video Girlではギターもひくパッドなひとが横からでてきて、ドSなかんじで詰め寄ってゆくTwigs、うしろへたじろいでゆくギターなひと、それがトツゼンに逆転して、うしろへさがって、最後はひざまづくTwigs。こういう強さともろさの両方なかんじ、ぐっとくる。バックなひとたちとの絡みってこれくらいだったとおもう。

Kicksあたり、恋人にはなしかけるも、うるうる放心なかんじで、そっとしといた。わたしもそんなかんじだし。
Papi Pacifyがあって、Two Weeksではもちろんあの踊り! 運動量はぜんぜん多くないけれど、ライブ全体随所で身体能力の高さがすばらしくって。
そして最後! How's That。Arcaちゃん曲です。全体ではいっとうエクスペリメンタル感がある演奏。途中のぴこぴこかつかついうところもパッドで再現、一回叩き損じてたりと生感。で、終盤へ向かっての音と声の包み込んでくる感、もう。

後光後光な光の演出がすごくあってた。ちいさいとこ、でてるひとと余裕ではなしをできるようなライブばかりへいってるのもあるけれども。
そして、もっとあり音重ねて、いろいろな展開できるところを、あえて、重ねずな声でうたいきったすごさ、そして演奏もミニマルな編成であれだけ再現してるすごさ。
そして、Twigs本人のたたずまい、スターだわ、とおもった。スターになるわ、これ、って。そしていまのタイミングでみられてよかった。こんな近くはもう無理な気がする。
つぎは富士らしいです、いってました。富士はチケットもらっても車で送るよといわれても生きてるうちにはゆかないだろうなとおもってるので、残念ではあるけれど、ゆくひとはぜひみて。



そう、6年まえ、菊地成孔のラジオをききたいけど家にラジオがないからと当時風俗に勤めていた友達がおしかけてきてはラジオは10分くらいで放ったらかしで襲ってきて、それを制止するのが毎週とてもしんどくって、それ以来このなまえとこのなまえを発するひとを避けていたけれど、やっぱりおもしろいな。きょねん、なにかで写真みたときExoの帽子かぶってたし。何年かぶりに、またきくか、いや、もう家にないかも、どれも。

2015年1月25日日曜日

The Graveyard of the Tape

木曜日。
ベスト100なzine “DIRT ON TAPE” の残り30部をBLさんに納めにいって、レコードやらカセットテープ、zineを買って、恵比寿リキッドルームへいってFKA Twigsのライブみて、そのあと飲んで、金曜の朝に家へ帰って、もうひとつのzine “The Graveyard of the Tape” を完成させて、BLさんに持っていって、それから品川教会でJulianna Barwickのライブをみて、また飲んで、けさ帰宅したらカセットテープ6本とレコード1枚届いて、きゃああとなってるうちにしごとへ。

そんな3日間だったので、どこからかけばよいのか。
とりあえず、宣伝を。
“The Graveyard of the Tape” のこと。


カセット墓場。
京都のひとが、こちらのリンクのところにかいててくれて、表紙にぴったりだとおもい、勝手につかわせていただきました。
年末にベストを選ぶとき、400本超買ったため、わたしもよくわかんなくなってて、ベストを選ぶにあたって、2014年のカセットテープ界隈のこと、買ってゆく流れ、それとその周辺の出来事、おもったことなどをかき散らしたものです。かかなくってもよい、あれにはキレた、とかもかいてしまってます。ごめんなさい。
年末に作ったけれど、今回のzineフェアにあわせるために、ことし、ってかいてるところを2014年になおしたり、つくってから年末までに買った届いたものも加筆して、で、そのつけたしたところでどうしようもない間違いをできたあとにみつけてつくりなおしたかなり遠回りな。
20ページ、30部限定です。
ベスト100ので知ったけれども、50部は作業的にしんどすぎました。。
ベストな40ページのよりも、文章自体は多い気がします。あわせて買って読んでいただければ、うれしいです。

そして、きょう、しごと終わったあとにTwitterみたなら、買ってくださった方が画像あげてくださってたりで、事務所で泣きました。
ありがとうございます!
まだありますので、ぜひBIG LOVEさんにきて、レコードやらカセットテープ、ほかのzineを買ったついでに、わたしのんも手に取って、ビール飲みながら、読んでいただければ。
そしてあのなかに並べていただけれ、ほんとよかったとおもいます、よ。








AMPの吉田源くんのzine “AGING” がステキです。
こちらがまえの更新で遠回しにかいてるようなこともずばっとかいてくれてるし、こちらが追ってるようで追えてないところをこちらよりもちゃんと理解して追ってるかんじがすごいなとおもうし、なによりそのレーベルやらものに対する、姿勢が。ことしにはいってから、とくにおもうけれど、いろいろ知ってるよりも、姿勢がいちばんだいじだなと。
こちらも、源くんに、おもしろいとおもわれるようなおっさんになりたいなと背筋が伸びました。おとなも同世代も買って読むべき。わたしのよりも、まず。

2015年1月22日木曜日

Auditory Field TheoryからなIsobel Ccircle~ “The House in HarbourPark”


zineが一応できあがったり、きょねん半ばからたのしみにしていたJerry Paperが終わったり、ちょこっとだけ脱糞してしまったり、ほかちょっとなことで、抜け殻になりかけていたけれど、復活。

zineを読んだ、買ったとかいてるのをみるたびに泣いています。みんな、買って! わたしを、泣かせて!

そして、届きもののことたまっています。

まずはきょうの届きもの。




Isobel Ccircle~ “The House in HarbourPark”
カナダ、トロントのAuditory Field Theoryから。
ここからでた2013年のApe Explorerと、Susan Balmar別名義なPrada & Oregonがめちゃくちゃに好きで、きょねんの終わりにここの中のひとが、君、これ絶対に好きだと、とメイルでお知らせしてくれた4uf03894uf03498fu0349f3u0439fu3049ru034fも、実はここのひとだったりして、っていまみたら数字ではなく、ちゃんとなまえだしてた。
ここからの新作。

縄感あるひもで、カセットテープをカードと紙のあいだに結び込んで。こういうつくりだけで、もう。

全体にわたって、さわついたノイズの靄、不安をあおる徒歩な音やらかさこそフィールドレコーディング、その暗闇でしかないなかを、ぼんやりと光を放ちはじめて増幅してゆくシンセな音なつくり。
よくきいてると、なにかしらサンプリングな声もかなりもやっもやな加工をされてうごめいていたりと、けっこうホラー、悪夢な空間が延々とつづきながら、ノイズの隙間からもれでる光のようなシンセのふくらみ、それでノイズのさわさわな空間にゆがみがでてくるかんじが、よいです。
そして、1曲1曲ちがった場所をかんじるフィールドレコーディング、洞窟感、誰もいない廃ビルヂング、森の奥、海底なかんじとみえない風景のうつりかわりもよかったり。
何がこわいのんかわからないなんだかぼんやりとした悪夢、最後にかならず強い光が降り注いでくるところで目がさめて、もう1回眠ったならまたおんなじような雰囲気の悪夢でまた目が覚めて、もういちど眠ってみたなら......なくりかえし。よいです。


レーベルのBandcacmpページはあるけれど、そこでは売らずにサイトのみで。でも50本ちゃんと売り切れ。そういうあたりも好き。地下、ってまだ誰も知らないっていうことじゃあなく、あり方の問題で。
ここのレーベル、おととし、京都のひとのところで知りました。
おおよそ、京都のひとの耳には、こちらなんかまったくおよばない数の音がきこえてきていて、そのなかでこういうのを拾ってかいてくれるあたり、やっぱりいっとう好きなブログ。知れるだろうことではなく、知れないだろうことをかいてくれる。そして、なにをかいて、なにをかかないか、ってだいじだなとおもいます。意図のない羅列は、みていてすこししんどいです。

そういえば、Not Not Funからのロシア地下女子コンピレーションがあまりによかったわけですが、これをコンパイルしたChikiss、2011年にMotion Sickness Of Time TravelのRachelが、digitalisのweb zineなfoxy digitalisにインタビュー記事をのせてて、当時MSOTTがなによりもだったわたしはそれで知っていたけれど、先に知っていただけで、なんの意味もなくって。
インターネットで、あたらしく知れるのってタイミングのみで、時間とコツがわかれば誰でもどんどん広げられる。でも、これをNNFが出したいまがきくべきとき、なんだなとおもったり。タイミング、出し方、出すところとか、そのたくさんがすべてかっこうよいかたちで揃った瞬間って、うわっ、ってなる。

そういうのんを完璧なくらいにこなしてしまうと、FKA Twigsみたいになれてしまう。
2012年末に、トツゼンにでたEP、そしてすべての曲に映像がつけられて、っていう。そしてArcaプロデュースだったり、inc. とzine付な7インチを前情報なしにトツゼンだしたり、そしてきょねんのLP1でも映像がと、追うほうのドキドキを、つねにあおってくる。
ほんと、ライブがたのしみ。EP1からききなおしてます。かわゆい。




こちらはドキドキするようなんがかけてるか、たくさん届くカセットテープのことをただただかいてるだけでなく、それにたいしてこちらがかんじてるドキドキが伝えられてるか、っていうのんをいつもおもうのだけれど。きょねんの終わりは、なんか巻き込まれなこといくつかだったり、時間がなくってただただ羅列になりぎみだったので、一旦やめました。
やめたことで、かく時間をつくるのに意識的になれたので、またすぐはじめましたけど、ここを。
BIG LOVEさんに通うのはつねにドキドキがあるし、仲さん自身のそういうのんが伝わってくる、だから通う。
Meditationsさんはいついっても、いや、やっぱり距離があるからあまりゆけないけれど、こちらが知らないものと圧倒的すぎるカセットテープ棚と京都のひとがいることで、もう。
ブログは、京都のひとのところはもちろん、元Hi-Hiさん、現Wasabi Tapesさん、いや、なんて呼べばよいんですか、けっこうまえから困ってます、のところは読んでてそういうのん感じるし、Keep Cool Foolさんも。anchor songさん、復活してほしい。。
そういう風になれたらなとおもいながら、脱糞したとかそういうことばかりかいてるから、わたしはダメだとはおもいます、よ。
でも。zineではそういうドキドキをかけたような気がします、だから買って! BLさんに買いにきて!

2015年1月19日月曜日

1月17日のこと、その2 Jerry Paper、Homeshake、Eola、食品まつり aka FOODMANのライブのこと

さきほどのつづき。
20部を残し、東中野のsoupへ。
Hakobuneさん企画な、“Spectacle vol.4”
Jerry Paper、Homeshake、Eola、食品まつり aka FOODMANとわたしにとってはすごく豪華。
Hakobuneさんとは年末、先週とおはなしさせていただく機会がおおかったし、ほんとたのしみだった。
ざざんとかきます。

オープンな18時すぎ、soupに到着。もう8割埋まってた、びびった。
すこしまえの記事でかいたけれど、前回のこっそりひっそりJerry Paper来日なときは、彼目当てなのって3人くらいだった。でも、今回はすごいことになってて。ずっとずっと大好きだったので、すごくうれしい。

Hakobuneさんとすこしおはなし、若干ひとはいりすぎて、お疲れ感が。。
そして、申し訳ないことに、この日にzineをだすおはなしいただいてたんですけど、間にあいませんでした。。

すこししたら、食品さんもいらっしゃって、おはなししたら、もはやけっこう酔ってはりました。

もうはじまる18時半にはけっこうぎちぎち。
食品さんがきょねんのベストと語るmay.eさんから。
おなまえは、ちょこちょことみかけていたけれど、きくのははじめて。
やさしい爪弾きなギターと、声。そう、声とことばがすばらしい。zineをまともに納品できなかった泣きたい気持ちをいやしてくれました。ここ、眠たいのやら疲労のピークで、記憶があまりないので、またちゃんとききたいです。すいません。

そして、Taico Super Kicks。日本のバンド。さきほどからの疲労と眠気と、ひとぎっちぎちなのとで、しんどかったです。曲の終盤、中盤にギターやらすごく舞い上がってゆくかんじ、すごく心地よいんだけれど、歌なところが平坦で、もっとあの舞い上がり感おおいほうが好みだというのは、おもった。



そして。
食品さん。セッティングしてるとき、もう、お酒のせいか目がすわってるんだけれど、いや、けっこうライブなときはいつもだけれど、だいじょうぶかしら、なんて不安はすぐにふっとびました。
きょねん、3度ライブをみさせていただいて、これが4度目、で、いつもかなり違ったことされてて、今回はいっとうすごかったです。
はじまりは、たくさんなたのしい音が飛び交いながらちょっと異国感あるビートが、っていう展開。はねるビートに、たのしい音たくさんで、もうこのあたりから最高なんですが。中盤からブラスな音がふくらんできて、このあたりからやばかったです。脳がふわっふわなってきて、そこにJUKE/FOOTWORKなすばやい打ち込みっぷりなビートの応酬、そして声サンプリングのすばやい変化と、もうからだ動きまくりました。かっこよすぎる。眠気と疲れ、一気に吹っ飛びました。
D/P/Iなとき、たのしみです。
食品さんがひとつひとつ手書きなCD-Rも買いました!



このタイミングでお酒を買いにいったら、Jerry紙! やばい、泣きそう。前回のライブいったよ! といったら、あっ、客3人くらいだったやつね! と本人もちゃんと覚えてた。



つぎ。
Eolaです。カジキマグロが前面にたくさん泳いでるシャツがかわゆい。
機材の横に、ノート置いてはって、なにかいてるんだろう、でもその横にペンケースみたいなのがあって、えっ、いまなにかかくの? とおもったらマイクだったよね。
声のループと変調、っていう来週来日がたのしみなJulianna Barwick、彼女とおおよそおなじようなやり方なはずが、めちゃくちゃたのしい、めっちゃ笑ってしまう。なにが、ちがうのかしら、って顔面ね。
ふわふわアンビエントなうえに、とろっとろに変調させられた声のループが重なって、海のなか、シャツのカジキマグロといっしょに泳いでる気分、なんだけれど、全瞬間表情必死。喉ひらきっぱなし、声全力なのに、でてくる音はとろっとろ。すばらしすぎる。



つぎ、Homeshake。
デマルコがちょうど来日、そういうのもあってか、彼目当てなかんじのひとがけっこうたくさん。
で、機材はすごくシンプルな。シンセと2つほどのエフェクトかけるのん、そしてマイク。マイクチェックなつもりで声だしたら、すでにヘリウム声で、what? といってて、笑う。
拍手やらファンファーレっぽいサンプリングからで、そこに高音変調声で、ワタシハホームシェイクデス、って。
でも、そこからはじまるメロディよすぎるR&B感ある曲たち、なはずだけれど、声はところどころ変調だし、すごいゆるゆるタイミングでのうしろな音の切り替えだったり、ステキすぎる。
Homeshakeとおして、むこう側、Jerry PaperとEolaがふたりで音にあわせてめっちゃヘンに踊ってて、それみて爆笑してました。
先日のデマルコ公演で、Jerry紙ふくめてステージにあがったみたいで、みんな上半身裸になって、でも彼だけならなかったってナカシマさんにうかがって。



そして。
ついにJerry Paper。
関西方面、miyukiさんからうかがって、楽器なしでカラオケ、っていう。
この日もそうでした。ヘッドセットと、曲を流すサンプラーのみ。
前回、そしていままでのライブ映像だと、キーボードを弾いてて。
ただ、楽器なしだと出落ちなかんじにならないか、心配ではあったけれど、まったく心配いらなかった。
3D Dream (World Mix)なイントロで、きゅんときて。
Jerryさんは、それにあわせて、かなり妙な動きを必死で踊ってはって。
首、肩の関節やわらか!
それだけでたのしいわけなんだけれど、楽器なしでも音源の歌を再現できない感とか、愛らしいし。
で、うしろの音、使われてるシンセの音が、もうめちゃくちゃによいんだと再確認できるし。
Orange Milkからな “”Chameleon World、digitalisからな “Fuzzy Logic” のReprogram Ourselvesやってくれたりしながら、つぎ新曲、というけれど、カラオケだからね。
で、なぜか曲ごとに、なにかしら脱いでゆく。
ティーシャツ、靴下、スウェットなズボン、って結果パンツ1丁。そこにヘッドセットの音を飛ばすのんをつけてるから、ズレやしないか、もう。
そして、かなり若いはずなのに、お腹の肉が!
ちょうど食品さんとおはなししながらみてたんだけれど、もう最高すぎると。
インターネット的なアートワークとか、おかしな直訳日本語まじりなのってヴェイパーなときよりもまえからだったりと、なぜか先をゆるく疾走してしまってるJerryさんだけあって、これも先いってるのやも。
Real. Now. Love.のイントロではシンセにあわせて右手左手と花ひらくみたいだったり、最後にToday Was A Bad Dayってギャグのような選曲だったり、もうなにもかもがたのしい、すばらしかった!
最後の1曲っていったとき、ききながら、笑いながら、もう終わるのかと、涙でました。笑いすぎて涙が、っていうのもあるけれど、別の涙も。
soupってステージないから、うしろのひともみえるように、ずっと近距離なカメラで撮った映像がうしろの壁にうつされてるんだけれど、これがハマってて。PVとか、アートワークの異次元感がでてて。写真だけみると、もすごい地下感。でも、このときパンツ1丁だから、ね。




終わったあと、Patient Soundsからな初なヴァイナル、もちろんラヴェンダー盤にサインいただいて。写真も撮っていただきました。
Zonotopeのカセットも持っていってて、みせたら、これ、Eolaのレーベルからなんだよー、とカセットテープのおはなしに。きょねん400本買った、といったら、crazy! と。いや、あなたのほうがcrazyでステキです、よ。




そのあと、メトロノリさんとか、melting botの海法さん、BLさんでときどきみかける方など、たくさんお会いできてうれしかった。
もう、すべてがたのしすぎるライブで。

満員で、30人くらい、はいれなかったみたい。
Hakobuneさんがそれでへっこんではったけれど、それはそれだとおもいます。soupは音よいし、まぁ、きょねんの時点ではなんともいえないですから、前回3人だったわけだし。おもいがけずなデマルコ効果もあったわけだし。
たのしい夜を、ありがとうございました。

Jerryさん、つぎはOrange Milkつながりで、KeithとSeth、そして食品さんとなOrange Milkフェスとか実現してほしいです、よ。

1月17日のこと、その1 BIG LOVE Zine Fairのこと


きのう。
日付なうえではもうおとといな17日土曜日。
きょねんの2月8日並みに濃い1日でした。
もう、何度か、何度も、かいてるけれども、BIG LOVEさんでのZineフェアに出品、そしてJerry Paper、Homeshake、Eola、食品まつりさんのライブと、重なりました。濃ゆい。

まずは。
BLさんでのZineフェアのこと。


“DIRT ON TAPE” 2014年ベスト100号
DIRTY DIRTとして、2014年に買ったカセットテープ420本のうち、ベスト100を。

ここ数日、もうzineの文章ばかりかいていて、きょねん、あまりに更新できなかったまえのブログの穴を埋めるかのように、たくさん、ぐだぐだ、勝手なきき方、結びつけ方でかきちらして。
1本1本、写真も撮りなおしました。
40ページ! 50部限定!

ただし、予定が狂いました。
中身ができて、最後、表紙をつくることに。イメイジはできてたけれど、おもいのほかまったくうまくいかず。なんとか金曜の深夜というか土曜の朝方6時に完成、で、プリンターがないため、ネットプリントに送信、しようとしたら容量オーバーで、送信できない。。
で、急遽、シンプルなかんじにしました。そしたら、おもいのほか、うまくいったかんじ。
これ、誰のカセットか当てられたひとには、なんかあげます。
で、安心して、3時間眠ったのがいけなかった。中途半端に眠いし、不器用だしで、ページを折る作業がまったく進まず、あかん、これ、家でやってたら眠る、とBLさんで作業することに。
ぞろぞろとひとがフェア目当てでこられるなか、紙折り過ぎで左手の感覚がなくなってきて、時間はせまる一方。お店をでる予定な時間で、ようやっと1部がホチキスとめるところまで完成。。
ちょうど、borderのマツダさんがこられて、きょう分だけでも置いていってくれれば、つくってくださるとのこと。おことばに甘えて、合計20部分お願いして。。もうしわけないです。
borderによる、52ページオールカラーっていう、売れたところでその何倍か赤字っていうおそろしいzine、まだみられてないので、つぎゆくときがたのしみです。
そんなかんじで、お店を飛び出しました。東中野のsoupへ向けて。

残り30部、そして年末につくったもの、ちゃんと年末ぎりぎりまでかきたしたのも、次の休みに納めにゆきます。

そのあと、Jerry Paperのライブへいったら、BLさんによってわたしのzineを買ってくれてた方がいて、泣くほどうれしかったです、ありがとう!

いまのところ、BLさんでしか売っていません!
もしかしたら、じぶんで売ってしまったほうが、すんなりなのかもしれません。ブロガーだからさ、インターネットのなかのひとだから。でも、トウキョウに住んでて、BLさんにいつもお世話になってて、なわたしは、BLさんでまず売るっていうことがなによりも大事。なので、遠方の方、まずは、申し訳ないです。残ったら、今回はどういうしくみになってるかわからないんだけれど、BLさんで通販か、じぶんで売るかしますので。
そんななんで、トウキョウにいらっしゃる方は、ぜひ、お店にレコードやカセットテープを買いにきて、ほかのすばらしいzineを買ったついでにわたしのも買って、ビール飲みながら、読んでいただければとおもいます。

きょねんの2月8日に、BLさんのフェス “One” で、古本店を出品することになり、その場で古本は誰も買わないだろうとおもい、はじめてzineをつくって。
そして、年末、そして今号と。
まだまだというか、ぜんぜんわかってなくって、こんなかんじで文章ならいくらでもなんだけれど、デザインにレイアウトとかはむつかしく、あのフェアのほかのzineと並ぶこと、泣くほどこわいです。でも、めちゃくちゃたのしい。
ことし37になるそこそこおっさんでも、あたらしいことはじめられる、そしてたのしめる。そんななんで、若い子たちはこわがらずに、なんでもやったらよいとおもいます、よ。いや、こわいけれど。こわいくらいがたのしいです、よ。

2015年1月14日水曜日

Jerry Paper来日中


Jerry PaperことLucas Nathanを知ったのは2011年、MeditationsさんからPanabrite目当てで買ったMaba Tapes (D/P/IのDeep Magic、C V L T Sなどだしてたところ)からのsplitのカセットテープだった。当時はZonotopeという名義で、現行最高峰なシンセシストの裏にはいった、これでもかとへろへろに音が溶けてゆくシンセな音をきいて、なんだこれは? と調べたなら、アートワークは当時なつかしかったポリゴン風だったり、どんな人物かもよくわからず。
その後、Jerry Paperという名義に変わって、Digitalisからリリース。ほんのすこしだけ、ゆるいシンセだけではなく歌もけっこうはいってくるようになって、なぜかそのタイミングで初来日してしまって。
Meditationsさんでのインストアーライブ、そして東京ではBuletsのみの公演で、名前忘れてしまったけれど、日本の方たちのイヴェントのなかなぜか紛れ込んだかんじが。彼女らしき女の子といっしょにきていて、おおよそJerry Paper目当てできてる客は3人くらい。首からレイを提げて、ゆるゆる溶けこぼれるシンセ、ラップトップからな電子南国なリズム、ゆるいけれどもメロディのよすぎるうたに、くすくす笑いが満たされるなか、トツゼンにキーボードをめちゃくちゃに連打しはじめて、でもでてくる音はゆるい音、それが連打で、海外の動画をみてみたなら、そのときにメガネが吹っ飛んでしまうアクシデントもあったりと、とにかくゆるい。
そのライブのことは、このブログの方がくわしくかいています。なにこのブログのひと、男前。




その年末にはZonotopeのベスト盤なカセットテープ “MAINFRAME'S Tetralogy” が。日本のことばで、メインフレームの中編と波打った文字でかかれたJカードにと、いまをおもえば、インターネット的なアートワークとの出会い。サンプリングに声の加工に、ニンゲンではないという設定など、そういうたのしさがあって。


そして、2013年、DigitalisとOrange Milkからほぼ同時にカセットテープをリリース。さらによくなるメロディとゆるシンセな “Fuzzy Logic” とギターもいれたりと音としての進化もみせた “International Man of Misery” はどちらも2013年のカセットテープベストだった。
そして、2014年、M.SageのレーベルPatient Sounds初ヴァイナルが、トツゼンにいままでだしてないJerry Paper “Fuzzy Logic” で、ラヴェンダー盤を欲しいがために直接注文したら2ヶ月たってもこなくって、もう無理とMeditationsさんで黒盤を購入、そしたらラヴァンダー盤も届いた。なぜだかインドを経由してきて。
音はといえば、まぁ、それまでの流れがより進化して、っていう、ゆるさと、飛び交う細かいミュータント音、トツゼンすぎる曲のぶったぎりに、サンプリングやらフィールドレコーディング、最後は弾きがたり感ある曲まで。これまでの集大成感。すばらしい。
なにより、映像が。



そして、夏にはOrange Milkから “Big Pop for Chameleon World” が。今度は1枚注文しただけなはずなのに、2枚届いて、Keithさんにメイルしたなら、あげるよと。わたしはJerry Paperのレコードは2枚手に入れる運命にあるようだ。それまでのJerry Paperの特徴だった、とろけ落ちるシンセはOrange Milk風味なクリアな音に生まれ変わって、曲に音のメロディのよさがさらにまえに。でも、甘いのね。シンセがとろけなくっても、甘い。ぶつ切り感や、ぴっぴぴ笛の音、飛び交うミュータント音はそのまま、そのクリアな音にもあっていて、すばらしい。本気で、なにかしらきっかけでポップなセカイでかなり有名になってしまうのではとすらおもう。
そして年末にはいま日本でいっとうすばらしいカセットレーベルだとおもってるbirdFriendから、Orange Milkのをゆがませたり、ビート強調したりな “BIG POP TRAVELER'S DELIGHT” もリリース。


そして、いま、2015年の1月に来日。
神戸の公演へいったAnchor Songのmiyukiさんの動画をみるかぎり、なにこれ、カラオケ? しかも踊ってる? っていうたのしみでしかない。

長々と振り返ってみて、なにがいいたいかといえば、土曜たのしみ。トウキョウな方たち、みんなくればよいとおもいます、よ。

BIG LOVE Zine Fair

届きものが。
チェコのBaba Vangaとか、NNFのロシア地下コンピとか、デンマークPhineryのとか、順調に届きはじめて、かくべきことたくさんなんだけれど、今週はかけません。
17日土曜日から、BIG LOVEさんでのZine Fairに参加するため、作製中で。
2014年カセットテープベスト100なのをつくってます。
年末に勢いあまってつくった “2014年なカセットテープのベストを選ぶにあたって400本も買ってしまいじぶんでもよくわからなくなってるからこの1年の買い物な流れとカセットテープ界隈のこと振り返りながらかきとめて印刷して読んだならベスト選ぶのんすこし楽になるかしら” 号も出します。でも、あのままだと2014年の12月後半が抜けてるので、かき足して。
ぜひ、お店にきてレコードやカセットテープ買って、ビール飲みながら読んでください、ね。ちょうど、Jerry Paper、FKA Twigs、Julianna Barwickのライブがあって、わたし、夜にお店にいられる日がないと気づいたんですけど、いたら声かけていただいたら、カセットテープのこと、もういい、もういやだ、くらいにおはなしします、よ。
そんななんで、カセットテープのベストの発表はZine Fairが終わってからにします。だから、買って!

2015年1月12日月曜日

高円寺 “うるさい” 、Twins “Cold Gemini” 、Happy Meals “Apéro” 、Crown Of Cerberus “Her Everlasting Strength”

きのう。
あらべぇさん、食品まつりさんがいらっしゃるというので、高円寺のpockeというギャラリーでの “うるさい” にいってきました。
まえに箕浦さんの個展なときにいった場所ですが、はしごみたいなんをのぼってはいる6畳くらいな場所、そこに60人の作品が展示って、無茶な。
いってみたら、やっぱり無茶でした。
なんもみえない。ひとしかみえない。足下は破壊されたいろいろが散らばってるし。
あらべぇさんが会場にカセットテープかくしていて、みつけたら持って帰ってよいよ、とかいてはったので、探してみたら。

あらら、隠してない。
持って帰ってよいのかわからず、で、いちどすぐにでて、あらべぇさんが戻ったタイミングでまたお邪魔したんだけれど、ちょうどBacon周辺な方々、そう、pooteeさんに2日続けてお目にかかれたり、食品まつりさんもちょうどきたりとか。
でも、すぐにでましたね。あらべぇさんがDJしてるし、食品まつりさんがライブな準備してるんだけれど、やっぱりひとぎっちぎち、ひとり女子が無意味にトライアングル叩きながら飛跳ねてる姿をみて、わたしみたいなおっさんいちゃあいけない、とおもいました。
で、そとへでたら、ライブペインティングやってた絵の具がコートの背中にべっちゃり。。
でも、あらべぇさんのカセットテープをいただけて。
数本あって、それぞれ音がちがって限定1本。


わたしのは、さわさわ音質なところに、中国? な曲、そこに英語の声などが重なりながらなA面、そしてB面はそれをまどろみスクリューと、すごくよい。
あらべぇさん、ことしはどこかしら海外のところからだしてほしい。




それから。
BIG LOVEさんへ。
ことし初です。
ざざんと紹介だけでも。

Crown Of Cerberus “Her Everlasting Strength”
Terrorっていうリトアニアのレーベル。知らなかったし、このひとも知らないし、サイトみても読めない。
クラシカルな女性声、シンセドローン、そこにうっすらさわつきノイズ、声は逆回転にしてみたりとかの処理がありながらも、うつくしい風景の広がる音。きょねん途中から、エレクトロニックな音のところに、クラシカルな音つかってるひと、けっこう。むかしのポスト・クラシカルとはまた違った方面からで、たのしい。







Twins “Cold Gemini”
グラスゴーのClan Destineから。
ここのん、まえはいろんなところにはいってたけれど、きょねんはあんまりはいってこなくって、買い逃したくさん。
でも、これいれてくれてうれしかった。
アトランタFeatureless Ghostの片割れで、DKA主催な男前Matt Weinerさん。
FGで相方であったClaireも2013年にここのDARK ACIDシリーズに参加してたりと、よい流れできました。
Harsh Riddimsからのアトランタコンピレーションでは、なんだっけ、いまアトランタでいっとう有名なバンドのなまえ、BLさんとこのモニターでけっこうみたんだけれど、ど忘れてしまってる、とりあえず、そういうかんじな60年代感あるバンドな音やってて、えっ、とおもったんだけれど、今作は本領発揮してます。
いってしまえばロウハウスになってしまうのかしら。でも、ゆらめくシンセの艶加減と変さは際立ってます。男まえだけれど、変態ってすばらしい。




Happy Meals “Apéro”
きょねんLove CultにProstitutesにYong Yongを出してta、裏ベストレーベル、いや、表でもよいんだけれど、よい意味で裏なNight Schoolから。
簡素なドラムマシーンの音と、ゆったりなシンセのゆらめきに、脱力した女子声が重なるっていう、好きでしかない音。
そして、めっちゃよい。ゆるいけれども鳴りはけっこう攻めるシンセ、でも音の質自体はやわらかく、そこに女の子声なんだけれど、伸びやかに脱力、さらにちょっと弱く淡く加工して重ねてみたり。
ゆるい雰囲気保ちながらも、しっかりサイケデリックで、すばらしい。
そして、女子とシンセっていう最高な組み合わせのジャケットも、よい。半裸の兄ちゃんがうしろで寝転んでるけれども気にしない。
そして、たまたまだけれど、この子たち、Clan Destineとおなじくグラスゴーだった。ことしわたしが追うべきはグラスゴーなのか、いや、これらはきょねんでたものだから、ことしはまだ知らない。



ブログをあたらしいところにしたので、ことしはこういうペースで、すこしでもきいたもののことちゃんとかいてゆければなとおもいながら、すでにかけてないのんいくつかたまってはいるんです、が。

2015年1月10日土曜日

初届きもの

2015年。
ようやっと初届きもの。今週、まったく届かなくって、心配になってハゲそうなくらいだったけれど、呪いがとけた気分。
でも、2013年のんです。
京都のひとが紹介してくれてはったやつです。
V/A - Splenic Injuries 2xCS




http://biwakotower.blogspot.jp/2014/12/va-splenic-injuries-2xcs.html

ことし、いちばんはじめにメールでやりとりしたのが、ここのTimさんで、郵便局いったらおまえの住所存在しないっていわれたんだけれど、なんなん?
と。でも、すぐに届きました。
Slim TwigとかEl-gとかHobo Cubesとかはいってる。
箱のプリントもよいです。

せっかくなんで、いっしょにここのレーベルのものいくつか。
Tesla TapesからだしてたSister / Body、Form A LogのなかのContainerでもProfligateでもない、残りひとりのDinner Music。



そしてまったく知らないひとのん、セーターの写真の紙スリーブなんだけれど、横っちょが蛇腹に折られていて、かわゆい。


いまからきこうかな、とおもうけれども、午前7時帰宅。
Jamie xxのDJのんいってましてん。
でも、Jamie xxをみききしたのん、10分もない。
あとはずっとうえのほうで。
何年ものあいだ憧れな存在だったBacon、Mooreのpooteeさんとようやっとおはなしできたし、まさかなHakobuneさんもいらっしゃって、Jerry Paperとかカセットテープのはなしたくさん。
そしてマルくんたちBIG LOVEさんまわりの方々にもご挨拶できたし、よい夜でした、よ。

2015年1月6日火曜日

2014年わたしは36歳だったから、2014年の36枚(カセットテープ以外)

20にしぼってたけれど、やっぱり毎年どおりにします。
2014年わたしは36歳だったから、2014年の36枚(カセットテープ以外)
カセットテープだけ特別あつかいするのはゆるしてください。そして、カセットテープのことばかりかんがえすぎて、逃してるものたくさんだともおもいます。そして、ミーハーな気がしながらもちょこっとズレてる自覚もあります。
関係あること、ないこと、ひとことふたこと添えてますけど、そんなん読まなくってよいから、リンク先だけ信頼してください。
とかいいながら、リンクも完成してない。リンクと画像はあしたにでもちゃんと付け足します。急ぎで気になる方は、じぶんで検索して! そういうのんできる子たちだと信じています、といういいわけ。ごめんなさい。更新できるとき更新できるところまでしておかないと、つぎまたいつになるのやらな生活なため。

36. f(x) “Red Light” (SM Entertainment)
さっそくきたか、とおもわれるやもだけれど。そう、いつもは無理からにねじこんでた気はするけれど、TMTのことしの50曲でもあげられてたし、堂々とKをきける日がきました。いや、いままでも堂々ときいてましたけど。
アイドルなひとたちには、メタルはいるし、EDMならいくらでも、なんだけれど、おおよそ初なインダストリアル/EBMアイドル化。ノイズをまといながらなビートに、けたたましく鳴り響くサイレンに。そして、ネオン輝くAll Nightに、もはやFootworkなRainbowにと、きょねんのがまとまりすぎてるなとおもってたぶん、ことしは攻めてました。もちろんながら、1週は1位になったものの、それからはソルリのトラブルとかで、尻つぼんで、あまり売れなかった気がするし、f(x) はことしも1曲のみか、とかおもいながらも、これだけでじゅうぶんくらいにことしもK方面では1等。2位はテミンのソロです。3位はEXOです。すっかりSMっ子。

https://www.youtube.com/watch?v=iv-8-EgPEY0



35. Dean Blunt “Black Metal” (Rough Trade)
この方、もうなにがしたいんでしょう。
きょねんはクラシカルな音をこれでもかと重ねてこのひとじたいはいったいなにしてるんだろうかとかおもいながら、春にBoomkatで買った12インチ曲でこれにもはいってるMershをきいたときは、変なテクノになっていってる、とおもいきや。煙に包まれたなんてよく表現されたHype Williams時代、その煙をすべて晴らしてむき出しな姿をみせてるようで、さらに濃い幻覚をみせられてるような感覚に陥ります。ふざけたおっさんなはずなのに、なんでこんな曲がよいのか? とか。まさかなギター主体なA面、で、そのままこれが本当に本当の姿なのやもとおもいはじめたあたりから、やっぱりヘンなことしはじめるわけですが。もちろん、下のほうにはCopelandもだしますけれど、元Hype Williams組はこのさきもずっとたのしませてくれそう。

https://www.youtube.com/watch?v=YQfwPziK-SA

https://www.youtube.com/watch?v=8Jom4NmCRrI


34. Sculpture “Membrane Pop” (Software)
どこかはいってましたか? Softwareってはじめだけで、あとはなんかつまんないとかおもっていたんだけれど。そのなかでも久々なわたしのなかでのヒットになりました。きょねんなdigitalisのレコードのなかでいっとうはいりこめなかったけれど、すこし化けましたね。PHORKほどではないけれど。
液状シンセが立体的にはねまわり、ビートがきたかとおもえば変則的だし、サンプリングな声とシンセはテープの揺れみたいなのを感じさせながらも、全体的にはまったく予想できないしなんどきいても慣れないし、でもニューエイジ感もあったり。もっと推してはる方たくさんとおもったけれども。




33. Prostitutes “Petit Cochon” (Spectrum Spools)
のしのし感、インダストリアル、な目覚めってこの方なので、ずっと好き。1月に買ったDiagonalからの10インチではテレヴィジョンの番組でゲスト登場みたいなおおげさすぎる音連打とか、ヒップホップ感もあったりと、なんかすごいとこいこうとしてるとおもいきや、アルバムはしっかりじぶんの色だしてきました。
Night Schoolからのんとどっちにしようかしらとおもいながら、長い方っていうどうしようもない決め方してしまいました。




32. Profrigate “Finding The Floor” (Not Not Fun)
2年前にNot Not Funので知ったときは、ジャケットから女子だとおもい家に帰ってきいてみたら男で、だまされたかんじがしてあまりきかなかったんだけれど、参加してるForm A Logを知ってからは再評価。そして、NNFからの300カタログ目。めっちゃかっこいい。ばきばきのしのしミニマルなビートにテープのノイズがわめきまわって、そこに弱いヴォーカルなども重ねられてと、いま好きな音です。2曲目、DJでかけたい。DJしないけれど。





31. V.A. “The Italian New Wave” (Bleep)
こんなんベストに放り込んでよいのかともおもうけれども、いまいっとう好きな音のあつまり。Gang Of DucksのHaf Hafからはじまって、いや、きょねんの終わりのHundebissからなPrimitive Artからなんだけれど、HaunterにYerevanにと、イタリアの盛り上がり。そして、それぞれなまえだけが散らばってたけれど、後半にいろいろつながりがみえるようになってきて、たのしい。なまえで追うだけよりも、やっぱりその場所、シーンのつながり追ってるほうが、たくさんでてきてたのしい。タダも同然くらいなので、買っちゃいな。

https://bleep.com/release/55558-various-artists-the-italian-new-wave


30. Arca “Xen” (Mute)
まさかな来日で、でもリキッドルームのフロアはすっかすでした。DJなあと、横っちょのバーな空間でいっとうはしゃいで、いろんなひととはなしてなのがArca本人で。写真を撮ってと頼んだら、こういうポーズとって、とあちらから注文されたり、撮った写真、メール教えるから送って! とかっていう、謎なイメイジだったのが蓋をあけたら、めっちゃよい子。実際、『&&&&&』のうほうが凝縮されてて好きだし、というか、アンビエンスのみな短い曲がけっこうはさみこまれてて、そこがとおもうんだけれど、それをさしひいたって、ことしの音だし、これ、ほかいないだろっておもうので、いろんなところでもちあがられて、でも、そうでもなかった感かんじてるひと、ひねくれてて一回はなれたひとも、戻ってきて、もういちどゆっくりきけばよいとおもう。



29. Angel Olsen “Burn Your Fire For No Witness” (Jagjaguwar)
Sharon、Lia Icesにつづいてあなたもいってしまうのね、とJagjaguwarですらしっかりおっきなところっていう底辺で生きてる側としては不安のほうが多かったけれども、なんの心配もいらなかった。ここにはいるとうしろなバンドな音がよくなったりとかで、音の感触がけっこう普通なかんじになりがちなところ、このひとはハマった感が。そして、しっかりとローファイはじまりだったりと、これまでのAngel Olsenの流れも出していたりと。買い過ぎなためひとつにとどまらないわたしにとって、数少ない、1年とおしてきいたアルバムでした。おなじJagjaguwarからなSharonのここからな2作目はちょっとつまんなかった。。



28. VVQRT “Detainee” (Hot Releases)
Secret BoyfriendのHot Releasesはとにかく地下感すごかった。ネットでしかでてないとか、知られてない、っていうのが地下っていう意味じゃあないからね。そのなかでも、これ大好きだった。EBMなんだけれど、いや、EBMか?  ぽいドラムマシーンの音はつかいながらも、ほかの音すっかすかすぎないか? それになんだこのヴォーカル。ほかのシンセ女子とはかなりちがう。20代のわたしの青春だったChicks On Speedみたいな歌にもラップにもならない脱力感。そして、ジャケット最悪、でも女子かわゆい。ライブなときのをみたりすると、めっちゃ乙女な格好でこんな音やってたりと、はちゃめちゃだし。
20ですっきり、としたかったんだけれど、これをいれたいがために、36にしました。こういうのん、わたしが取り上げないとっていうセカイの端っこへのムダな使命感。




27. Lightning Glove “Radical Zoo (Nothing)” (Ono Tesla)
ことしはわたしのなかGnod周辺を、っていうのがひとつの流れをつくってたんだけれど、ことしからはじまったレコードラインのOno Tesla第2弾、チェコのLightning Glove。立体シンセとミニマルでサイケなビート、それらすべてを台無しにするヴォーカル、とか、ツボをおさえてます。チェコ、そういえばここ数日すごく気になるひとがいたんだけれどなと、なまえがでてこないです。
このひとたちとか、Acetic House周辺、そしてコペンハーゲンAssemblerと、なんかつながるのね、わたしのなか。




26. D. Edwards “Teenage Tapes” (The Death of Rave)
がびがび。よくこんなものレコードでだしたかっていうくらいのがびがびかげん。L.I.E.S.とかロウ・ハウス系はちょっと年のなかばあたりから食傷気味だったけれど、このひとはやっぱりおもしろい。年末のL.A. Club Resourceのんもよかった。ジャケットもよいです。


25. Peder Mannerfelt “Lines Describing Circles” (digitalis)
どうやったっていっとう好きなレーベルはdigitalisで、でも、そこのが一等賞にならないのは毎年のこと。あと、ことしはカセットテープのほうにちからいれてて、レコード少なかったよね。でも、これは冬のあいだ、たくさんききました。スウェーデンのRoll The Diceのひとり。ミニマルなインダストリアルなんだけれど、そこそこベテランだけあって完成度高い。


24. Grouper “Ruins” (Kranky)
ことしもGrouperいれちゃいます。
本人、ドローン飽きたんじゃあないかしらくらいに、ことしも過去音源をまとめたものなんですけれど、ピアノになってもすばらしかった。
ドローンイメイジだけれど、その奥で流れるメロディにはLizさま独特の音のつらなりがあって、そういうのんが奥にあってなノイズにドローンだから2年まえまでの流れもすべてすばらしかったし、っていうことをきょねんもかいた気がします。やっぱり、いつまでたってもLizさまは特別。そして、Grouperっ子は元気かしら。ほんとあの子はGrouperが日本にいるときのほかはなんの気配もないから逆にすごい。



23. Weyes Blood “The Innocents” (Mexican Summer)
CGでつくったかくらいの修正しまくりな外見に生まれ変わって、呪術感強かった曲たちは、まじめにアメリカーナにアシッドフォークやってる風にうまれかわってたんだけれど、テープのかすれに、うつくしくうずまきすぎなピアノに、唐突なインストにサンプリングにと、まっすぐなようですべてが異世界で、呪術っぽい外見でやってたときよりも、逆にこわいです。
最近のMexican Summerはダメだ、って音楽好き大学生がいってたけれども、君がついてこられてないだけだよ、って心のなかでおもいました。そこそこおっさんなんで、若い子に絡むのはやめようとおもいます。


22. Itasca “Unmoored by the Wind” (New Images)
ことし、Julie BurnにCaroline Says、Myriam Gendronにと、あたらしい女性フォークな方、よいひと多かったし、くりかえしきいた気が。そのなかでも、Sean McCann絡みで知って、いままでのカセットテープやCD-RもよかったItascaは頭ひとつ抜けていた気がします。Sean McCannのに声だけ参加もしたりと、もちろん声もよいんだけれど、ギターもしぶくてすばらしい。
こういうののたとえで、伝説的なアシッドフォークのひとたちのなまえあげて、なになにの再来みたいにかく例えはすごくつまんないので、やめてください。
New ImagesはDucktailsのひとの趣味に走り過ぎなかんじがしながらも、ほんとよいところを拾う。


21. Veiled “El Temps No Passa” (White Denim)
わたしは遅いので、きょねんのベストにあげるべきなのを2月に買って、それからものすごく好きになってSilvoxも追い始めてと。
Fransisco Francoのうちひとりと、スペインな方。FFな方のソロよりも、スペインな方ソロのほうが好きだったんで、おおよそVeiledの好きな要素ってそちらなのかなと年末おもったり。



20. V.A, “Meili Xueshan I, II” (Hi-Hi-Whoopee)
HHWさんところからなコンピレーションです。Noumenal Loom、Crash Symbols、Opal Tapes、そしてdigitalisと、たくさんはいったネットだけなコンピレーション、それぞれたのしかったですけど、ここのがいっとうなまえのならび、すごいとおもいます。濃ゆい。あたらしい。D/P/Iはいってるだけで、もはやすごい。そして、日本のステキな方々もしっかりそこに並べて底上げしてるっていうあたりが、すばらしい。ただ集めただけではなく、日本の端っこエクスペリメンタルなシーンをつくろうとしてる意識が感じられるっていうのが、コンピレーションとしてすばらしい。ただ、いっつもあそこで紹介してはったから知らないのんとの出会いっていうのはなかったけれども、すごくどきどきするなまえと曲のならびでした。



19. Yong Yong “Greatest It's” (Night School)
2013年にGoaty Tapesのんで知って、すっかりはまりました。
全体がゆるゆるな白昼夢、サンプリングには辺境感もありながら、でもビートな曲にはインダストリアル感あったり、シンセが暴発してみたり、でも、その暴発もゆるさのなかに吸収されてと。
German Armyとともに、ゆるいのか黒いのかなんなのかなかんじのバランスがすばらしい。


18. Marie Davidson “Perte d'identité” (Weyrd Son Records)
モントリオールっ子たちはFDG-を筆頭に誰も地下からでたくないんではくらいに、ことしも火がつかず、ちょうどよいかんじを保ってくれていたんだけれど、Marie Davidsonだけ、ひとつ頭抜けたかんじに。
ジャケットとMVの過剰すぎるエロティック加減はValisくらいに完成されてるし、そういうのだけでなくかなりシンセ暴走させるし。
2013年に結婚して、アイドルの座から陥落、とおもいきや、Ramziがいまいち台頭しなかったので、やっぱりモントリオールのアイドルはこのひとだなとおもいます、まだ。


17. German Army “Jivaro Witnesses” (Burka For Everybody)
いまだに得体が知れないし、なんといってもことし出し過ぎで途中で追うのん面倒になったくらいだし、そのうち唯一なレコード。
カセットのほうは結局がびがびレーベルのサブレーベルのがよかったかなとおもいながら。これも好き。A面終盤からなミニマル展開とか、ほかにはなかったし。いや、全部似ているようで、けっこう雰囲気かえてくるあたり、すごい。



16. Torn Hawk “Let's Cry And Do Pushups At The Same Time” (Mexican Summer)
作品、音としては、No Labelからの7インチのほうが好きだったけれど、ベストにはやっぱりこちらを。
ギターのかんじがはじめてLuke WyattをきいたBig Gold Beltのころのような気恥ずかしいくらいの熱さを取り戻しながら、独自に洗練させていった変態性もそのままに、集大成的な。
わたしって飽きっぽいから、ずっと好きなひとでもどこかでもういいやっておもうんだけれど、Luke Wyattはそんなにめちゃくちゃな変化がみられなくっても、まだまだ先にいってるから、まだまだ好きでいられる。


15. Copeland “Because I'm worth it” (self release)
Dean Bruntとともに、ほんとすごい。
7インチあたりまではまだなにやってるか理解できたけれど、アルバムになって一気に進みすぎていた。年末にけっこうきいた音を、ひとり先取りしてたかんじ。ミニマルに、物足りないくらいにわかりやすいビートののようで、全体にうっすらノイズや不穏さまとっていて。そしてうたえない歌を重ねてる分、まだまだ先いってる。
NIKEのキャップほしいとおもった。



14. Love Cult “Know EP” (Night School)
ロシアの西の端っこ、フィンランドまですぐなカレリアの二人組。もう、何年も大好きなんだけれど、ドローン、ノイズやってたのがおもいっきり化けました。音数少ないテクノになっていて。ビートがはいってくるのはきょねんのRed Bullに参加してたときにNYでやったライブ音源で確認できていたんだけれど、ここまでゆくかと。でも、ドローンにノイズから転向してきたからか、ふつうにテクノやりつづけてるひととは、なんかちがうよね。



13. Love Cult Take Druss “Yr Problems” (Trensmat)
うえでLove Cultあげたところやん、とおもわれそうだけれど、GnodのDrussも加わって別ものなので、問題なんてありません。



12. Siobhan “Southgate” (Opal Tapes)
ことしのわたしのなかのヒーローのうちひとり。Siobhan好きになったから、いまの流れがあるくらいに。いまだにシヴォーンではなく、正しい読みを知らなかったころに読んでたシオブハンと読んでます。
FreindにTraagにと、別ユニットも汚くって最高でした。そして、Nostilevoだけでなく、ここOpalと、活動の幅も広げていってて。
より立体にクリアに、か、よりがびがびに汚く、っていうわたしのなかでの好みな音の両極化なうち、がびがび一等賞。



11. Good Willsmith “The Honeymoon Workbook” (Umor Rex)
春まえからけっこう推してたんだけれど、あまりにどこのベストにもはいってなくって、またわたし間違えた? ともおもってるんだけれど、すごく好きです。主催なレーベルHausu Mountainも調子がよくって、カセット界隈ではNoumenal Loom勢、とかといっしょにHausu Mountain勢ということばもでていたはずなくらいに。
シンセとノイズとPCの暴走と、サイケデリック感がいっしょにで。こういうのんが好きになったからか、ドローン系なサイケデリックなものってあまりきかなくなった気が。
そして、メンバーに女子がいるのがよい。



10. Iceage “Plowing Into The Fields Of Love” (Escho)
BLさん通いをしながら、いまいちコペンハーゲン勢にはそまりきってないどうしようもないニンゲンなんですが、ようやっと追いつけました。そう、わたしは遅い。ヘンな音のならいくらでも飛び込んでゆけるんだけれど、バンドとなると遅いです。しかも、イメイジが違った。おもってる方向とはちがうはちゃめちゃさ。でも、声とメロディなんだね。
夏まえにドラムなDanくんきてて、京都のおはなしとかしたり、でもBIG LOVE TVでの同じ回でそれまでななかいっとう最悪なはなしをしてしまったのが、申し訳ないです。



9. Lust For Youth “International” (Sacred Bones)
エクスペリメンタル方面追ってる方って、いまいちこのあたりゆかない気が。わたしもそうだった。でもね、たいがいは後でもったいないことしてた、きいておけばよかった、ってなる。わたしみたいに。LFYとCroatian Amorはほかシンセ系と混ぜてかんがえても、すごくよいです。
2月8日、Varのときは正直いって疲れすぎて途中の意識がなくって気づけば泣きそうになってたっていう記憶しかないけれど、Lust For Youthはしっかり残ってます。


8. Valis “The Demolished Man” (DKA Records)
EBM。ことし、セカイはDだったけれど、わたしはBいってました。そのなかでも、Valisはジャケット、音ともに黒くエロティッックで、2曲目のシンセのこすれからたまらない。あたらしさ、っていうとあまりないし、Youth Codeに、おなじくDKAからなFunctionなんたらのほうが、印象は強いんだけれど、この世界観の完成度の高さ、すばらしい。


7. FKA Twigs “LP1” (Young Turks)
おととしのEP1をBoomkatで買ったとき、もちろんめちゃくちゃに好きで22013年の女子、にはなるだろうとおもっていたけれど、2014年の終わりにまさかこの位置(セカイでという意味)いるとはおもいもしなかったよね。
Arca経由で知ったわけではないため、Arcaがあんまり参加してない、っていう問題は生じなくって、素直にとてもよい。
Inc. とのzine付な7インチの売り方とか、映像とか、魅せ方がすばらしい。



6. Paco Sala “Put Your Hands On Me” (digitalis)
FKA Twigsありならこれもいけるだろ、っていうか、こっちのほうが音ヘンだよ、暗いよ、でもぎりぎりポップさも......ないよね、やっぱり。そのあたりなのかな。でも、お店のBGMCD-RにはTwigsと続けて選曲してました。
きょねんの秋、ことしはじめ、と延び延びになりながら春にようやっと。前作よりもたしかにポップではなくなったよね、そちらの役割はTwigsのほうにまかさせて、このひとたちはロンドンの裏路地のきったない扉をくぐった先の地下で変態プレイをこれからもつづけていってほしい。変態だけではないんだけれどね。しっかり哀愁のある細く高い声(呪詛のよう)と、ネオン感のあるシンセはもうそのネオンが割られて点滅してホラーのようだし、ビートは変則的すぎてなんだわからないし、でもEjectaくらいにポップなことやってるフリしてるし、なにより見た目がおしゃれなので、これからも大好き。



5. Jerry Paper  “Feels Emotions” (Patient Sounds)
音の進化としてはやはりOrange Milkからのほうが、クリアにかなりまっすぐに歌のメロディのよさ前面にと、驚いたんだけれど、やっぱり愛すべきは初なレコード、しかもPatient Soundsのレコードとしても第一弾っていう、こちら。ラヴェンダー盤がほしくって、直接注文っだったわけですが、なぜかインドに経由で届いたために届くのに2ヶ月もかかって、そのあいだに不安になって黒盤も買っちゃった。Orange Milkのほうはなぜか2枚届いたし。Jerry Paperは2枚所有するのが運命づけられていたみたいです。
来週、来日ですよ! 前回の来日なときにみたのって、すこし自慢です。


4. Kemialliset Ystavat “Alas Rattoisaa Virtaa” (Dekorder)
これまではフィンランドのfonalからのアルバムは、Tomutonntuが中心っていうのはかわりないけれどフィンランド勢というかfonal周辺オールスター感があって、あの当時も好きだけれど、どうしても呪術感とフリージャジィ感が前面にでてきて、たくさんきくのんはしんどいものでした。けど、今作はHeatsick、El-gとフィンランド外からも参加。フィンランド勢もNusluxにTsemblaは参加してたり。で、どうなったかといえば、混沌にはかわりないんだけれど、その混沌は変態シンセ方面が多く参加とあってTomutonttuにすごくあってるし、フィンランドのちょっとのこわさとファンタジー感いちどきなメロディもつらぬかれながらでポップさも保ってるし。フィンランド好き、そうでなくっても変態シンセ好きはみんな気に入るはず。



3. Giant Claw “DARK WEB” (Orange MIlk)
なぜかKeith Kawaiiさん国内盤がらみで、おかしなことに巻き込まれてしまうことがいくつかあってもやもやした年末でしたけど、この作品のよさにはなんのかわりもなくって。
きょねん、OPNが一気にハイプな域に達して、でもあれはなんか好きになれなくって。Keithさんもそのポテンシャルがあるくらいに話題になったはずだけれど、こちらは同時期にFOOTWORKよりなカセットテープもリリースしたり、このアルバム自体のポップさはすごく開かれていて。
ヴェイパー以降のとか、けっこうどうでもよい説明な気もして、これまでジャケットのポリゴン感から音までゲームティックな雰囲気のシンセシスト、な割にはいきなりドローンものだすし、かとおもえばSethとのCream Juiceで暴発、でもそこでちょっとイメイジが固まってきて、その暴発感を削ぎ落として再構築してみたら、ものすごくポップになったっていう。これからも、おかしなことして驚かせてくれそうだから、Keith Kawaiiさんはいつまでもステキ。


2. PHORK “High End” (NNA Tapes)
やばい、カセットテープのほうもPHORKにしてしまいそう。京都のひと経由でDiscogsで顔面知ってから、ややこしそうな顔した兄ちゃんではなくなんかかわゆい子だったので、さらに順位をあげました。立体的な空間で細切れになって飛び散る声、その反復、汚い吐息、変則的でからりとしたビート、立体的ではあるけれど、空間もすっかすかだったり、その時々に重ねられるフィールドレコーディングに、ちょっとヘンなニューエイジィ感あるシンセと、また声の細切れと変則的なビートと、そういうのがミニマルにおさめられてて。DARK WEBの盛り込み感とたのしさとForm A  Logの暴発感、ことしのLove Cultのようなミニマルで音を引き算したテクノと、なんかことしの好きだった音がすごいバランスでつめこまれてるし、作品を追うごとに進化してる。


1. Form A Log “For The Records” (Bathetic)
Container、Profligate、Dinner Musicの3人によるテープなユニットです。
前作はきょねんの12月30日に届いたため、さすがにベストにいれなかったんだけれど、いれればよかったと半年くらい後悔。それもあって、これを1位に。
はじめはゆるいアンビエンスからはじまって、雰囲気かえてきた、とおもったら、やっぱりノイズが暴発、疾走。
へろへろな音のつらなり、ダサ目なギターやらがびがび声のサンプリング、シンセなアンビエンスともに、ざらついたノイズをまとった粗い音のビートの反復、暴発、そしてそこに飛び散るテープなノイズにとやりたい放題です。なんどきいても意味わかんないのがすばらしいし、そこかしこにことし好きだった音の要素が散りばめられてるし、けっこうえぐいんだけれど、ゆるさはしっかりたもっていてと、すばらしすぎる。Meditationsさんの実店舗でTATEWAKIくんから最後の1枚買えたこともうれしいおもいでだったり。YPYな方とおはなししたときも、ContainerにForm A Logなはなしになって、これ好きなひとは信じられるっておもってます。
まさかなContainer来日がうれしすぎた秋。挙動不審なおっさんでうれしかった。つぎはProfligateもいっしょに、いや、Form A Logとしてきてほしい、な。