2015年1月14日水曜日

Jerry Paper来日中


Jerry PaperことLucas Nathanを知ったのは2011年、MeditationsさんからPanabrite目当てで買ったMaba Tapes (D/P/IのDeep Magic、C V L T Sなどだしてたところ)からのsplitのカセットテープだった。当時はZonotopeという名義で、現行最高峰なシンセシストの裏にはいった、これでもかとへろへろに音が溶けてゆくシンセな音をきいて、なんだこれは? と調べたなら、アートワークは当時なつかしかったポリゴン風だったり、どんな人物かもよくわからず。
その後、Jerry Paperという名義に変わって、Digitalisからリリース。ほんのすこしだけ、ゆるいシンセだけではなく歌もけっこうはいってくるようになって、なぜかそのタイミングで初来日してしまって。
Meditationsさんでのインストアーライブ、そして東京ではBuletsのみの公演で、名前忘れてしまったけれど、日本の方たちのイヴェントのなかなぜか紛れ込んだかんじが。彼女らしき女の子といっしょにきていて、おおよそJerry Paper目当てできてる客は3人くらい。首からレイを提げて、ゆるゆる溶けこぼれるシンセ、ラップトップからな電子南国なリズム、ゆるいけれどもメロディのよすぎるうたに、くすくす笑いが満たされるなか、トツゼンにキーボードをめちゃくちゃに連打しはじめて、でもでてくる音はゆるい音、それが連打で、海外の動画をみてみたなら、そのときにメガネが吹っ飛んでしまうアクシデントもあったりと、とにかくゆるい。
そのライブのことは、このブログの方がくわしくかいています。なにこのブログのひと、男前。




その年末にはZonotopeのベスト盤なカセットテープ “MAINFRAME'S Tetralogy” が。日本のことばで、メインフレームの中編と波打った文字でかかれたJカードにと、いまをおもえば、インターネット的なアートワークとの出会い。サンプリングに声の加工に、ニンゲンではないという設定など、そういうたのしさがあって。


そして、2013年、DigitalisとOrange Milkからほぼ同時にカセットテープをリリース。さらによくなるメロディとゆるシンセな “Fuzzy Logic” とギターもいれたりと音としての進化もみせた “International Man of Misery” はどちらも2013年のカセットテープベストだった。
そして、2014年、M.SageのレーベルPatient Sounds初ヴァイナルが、トツゼンにいままでだしてないJerry Paper “Fuzzy Logic” で、ラヴェンダー盤を欲しいがために直接注文したら2ヶ月たってもこなくって、もう無理とMeditationsさんで黒盤を購入、そしたらラヴァンダー盤も届いた。なぜだかインドを経由してきて。
音はといえば、まぁ、それまでの流れがより進化して、っていう、ゆるさと、飛び交う細かいミュータント音、トツゼンすぎる曲のぶったぎりに、サンプリングやらフィールドレコーディング、最後は弾きがたり感ある曲まで。これまでの集大成感。すばらしい。
なにより、映像が。



そして、夏にはOrange Milkから “Big Pop for Chameleon World” が。今度は1枚注文しただけなはずなのに、2枚届いて、Keithさんにメイルしたなら、あげるよと。わたしはJerry Paperのレコードは2枚手に入れる運命にあるようだ。それまでのJerry Paperの特徴だった、とろけ落ちるシンセはOrange Milk風味なクリアな音に生まれ変わって、曲に音のメロディのよさがさらにまえに。でも、甘いのね。シンセがとろけなくっても、甘い。ぶつ切り感や、ぴっぴぴ笛の音、飛び交うミュータント音はそのまま、そのクリアな音にもあっていて、すばらしい。本気で、なにかしらきっかけでポップなセカイでかなり有名になってしまうのではとすらおもう。
そして年末にはいま日本でいっとうすばらしいカセットレーベルだとおもってるbirdFriendから、Orange Milkのをゆがませたり、ビート強調したりな “BIG POP TRAVELER'S DELIGHT” もリリース。


そして、いま、2015年の1月に来日。
神戸の公演へいったAnchor Songのmiyukiさんの動画をみるかぎり、なにこれ、カラオケ? しかも踊ってる? っていうたのしみでしかない。

長々と振り返ってみて、なにがいいたいかといえば、土曜たのしみ。トウキョウな方たち、みんなくればよいとおもいます、よ。

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