2016年6月11日土曜日

Silvia Kastel “The Gap” (Noisekölln Tapes)


かけるところから。
かいてかないと、かきたいこともうたまりまくってます。決めました、これから1週間は確実に毎日1本についてかきます。それでも間にあわないけれど。


Silvia Kastel “The Gap”
3日前に届きました。ドイツのNoisekölln Tapesから。イタリアControl UnitのSilvia Kastelソロです。
元をたどればソロから知りました。毎回パッケージは凝ってはいるんだけどその意図が一切くみとれないNo Basement is Deep Enoughの姉妹レーベルMale Bondingからな合皮の袋に謎のあみあみのん。

Control UnitとしてはClan Destineからもレコードだしてたり、カセットだとFort Evil Fruitからと、イタリアだけれどもそんなつながりで。2014年のBackwardsでそれまでのよくわかんないシンセとノイズな音からギターがひずんでガレージっぽさもはいってきたりで化けまして、Fort Evil FruitからのカセットのBurnは名曲。二人組なんだけれど、片割れのNinni Morgiaがヘンにギターを弾くか、ひずませるかにかかってる感。Silviaちゃんはひとりでもふたりでもシンセは暴走、マイクももはやくわえてしまってたり。



そしてひさびさ、いや、調べたらだしてたっぽいけれど、Silviaちゃんソロ。合皮あみあみのんはPlonskyトリビュートっていうのでノイズな質感強かったけれど、今作は。
まず、Jカードがとてもよいようでいて、よくみると着ぶくれ感があるし、角度が悪いよね。ほんとはめっちゃかわゆいんですが。若干毒のあるかわいさの子ぉがまともなかっこうをするとなんかヘン。そして青空が似合わない。

そして、音はというと、こもった声のループなうえに反響する低音、そこにまた粗っぽいマイクでひろわれたポエトリー・リーディングのようなのがのっかって、それにききいってると高音のシンセが耳とおりこして直接脳をおそってくるかんじ。かなりこわい。
A面2曲目 “The Gap” も地獄の底からきこえてくるようなうめき声とささやき声のあいまな声に、ゆったりと間のあるけれど粗っぽい打撃、黒く広がってゆくシンセの波に、変化しながら広がってゆく声とシンセ。そして唐突なシンセの高音が暴れ回って。
“S Dream” ではしぼりだされるノイズと、噴出する圧のあるシンセ、無差別な方向へ飛び散る高音なシンセが、ゆったりとしたリズムをつくっていて、その照射されたシンセが壁を削り取ってゆくようなノイズも加わり、サイレンまで鳴り出して、危険なかんじ。
“Taped To Heart” の乖離した低音と高音の信号音のやりとりや、“Suspended And Blue” の警報音、“Drawing Lines” でまた地を這ううめき声とシンセの呼応、そして “Baller” では立体感のある浮遊した亡霊がとびまわってるかのような、もうこれなにで鳴らしてるんかわかんないかんじの溶けた音。

Félicia Atkinsonが暗黒真っ最中だったころのこわさや、Pod Blotzのような黒さもあって。めっちゃかわゆいけれども、このままよくわかんないまま、地下をすすみつづけるんだろうなとおもってうれしくなります。



ことしのライブな動画がたまらなくよい。なぜか金髪ヅラかぶってるときもあったり。おかしな音やりながらも、しっかり見た目もやってくるあたり、最高です。



Borderでも女子のことかいたり、Silviaちゃん最高とか語ってたりするんで、さぞかし欧米な女子が好きなんだろうな、とかおもわれるんだけれど、いまいっとうかわゆいのは81年の浅野温子。あとは2016年の、る鹿。と東アジアの子がやっぱり好きです。

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