2015年11月22日日曜日

Paco Sala “Der Gast” (Night School)


Paco Sala “Der Gast”
これまでにいっとう影響を受けたしたくさん買いきいたレーベルってDigitalisで、すべてがBrad Rose総帥の耳と気のむくままに、わたしもおなじように耳の舵をきられて、すすんだものであった、んだけれど、なんどもかくけれども、その総帥はビールと娘のことばかりになってしまって、レーベルのページも消え去り、とにかくさびしいし、いったいなにをきけばよいんかがわからないことし。
そのDigitalisでいっとう地上向けであったPaco Sala。
エレクトロニカなころはKonntinent名義でやってたAntony Harrisonと、Leyli名義だったBirchのユニット。Birchの容赦ないファッション感と、声。そこに夜の闇、都会の裏道しかも地下室でしかならないシンセのロマンス、さらにリズムはかなり解体されて、前作はTwigsと並ぶくらいなかなりおかしなことになってました。

新作はNight Schoolから。
Molly Nilssonのレコードはおおよそはいるだろうけれど、こちらはどうかしらとおもい直接買ったらちゃんとBLさんはいってましたね、すばらしい。
外巻き紙もついてて、Jカードも厚く2面、カセット自体はきらきら金色散りばめられてて、きれい。写真はおばあちゃんらしいです。どちらの?

基本、ロマンスなシンセと、全体を包む靄感、そして声と変わんないですが。
前作ほどのはちゃめちゃな展開はすこしおさえめ。テープだからか、靄感がかなりよい味だしてます。
よくきくと、Cosiのはじめのダブなビートとシンセの絡み合いとか、The Guestでの中盤の邪悪なシンセの舞い上がり感、Square Jawのビートのないところでのシンセのきらめきと靄がかった声の重なり、LGOの音を引いた空間だったり。
そしてA面後半の変異なダブ感からの電子アフリカ大陸とあたらしい展開も。
B面はギター音色がひずんでみたり、まっすぐ暗黒シンセロマンスとけっこう落ち着いた展開で。

まえにカセットででたThe Fogはそのタイトル通りに全体が靄につつまれた音質で曲のタイトルである数字の意味もわからないままかなりミステリアスなまま。
でも今作はカセットだけれど、テープ音質をいかしながらも、これまでの変異な展開と、よすぎるシンセの音のつらなり、ところどころのリズムの実験などいれながらも、かなりポップな仕上がりで、でもレコードでもよくなかったかとおもいながら、これはこれで。

いつまでたってもわたしはDigitalisの、Brad総帥の残してくれたことがら、音がいっとうだわとおもいながら、来年はそろそろなにかはじめて欲しいです、よ。


けっこうまえだけれど、Boiler Room。





あしたは。
いよいよTATEWAKI COPELAND。そしてDOMMUNEでみたLorenzo Senniがたまらなくよかったため、たのしみでせんかたないです、よ。
そして、おおよそあしたはこちらのお知らせもばーんとだせるとおもいます。うれしい。

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