2016年1月8日金曜日

2015 BEST 10 Day 8.5 by DIRTY DIRT


8.5日目はDirty Dirtによるベスト10です。
2015年はアイデア、MASSAGE、Borderにzineの制作と紙媒体への執筆に、年末にはFalusに出演するなど、ブログのほかでの活動が目立った一方で、同居して2ヶ月で別れて2度の引っ越し、西川社長のまえで失禁など悲しいことも目立った1年でした。
2016年も連載をいくつか予定していたりなど、いいかげんモテてもよいのではとおもいます。
Solitude Solutions関連では、The Invention Of Solitude、SOLITAIRE両日、SOLIDAIREに客として参加。

カセットテープは別でやるそうなんで、今回はレコードのベスト10。

1. Container - LP (Spectrum Spools)
よりミニマルにつまったノイズの突進に、MVの絶妙なおかしさにと、最高でした。きょねんもForm A Logをカセットテープのほかのベストで1位にしてたりと、ただこのひとがめちゃくちゃに好きなだけというのもあるんだけれど。Containerを好きなため、カセットな方面でもノイズをまとってつめすぎたビート突進なかんじを気に入ってけっこうきいて。
ことしこそ、Form A Logとしてきてそれぞれソロとかやってくれたらという夢。まぁ、Containerがふたたびきてくれるだけでも、うれしいですが。


2. Marie Davidson - Un Autre Voyage (Holodeck)
R○ttenlavaくんにこれをリストへいれないと破門とおもわれるくらいにわたしはMarie Davidsonを好きといいすぎてるしFalusでもしゃべったし、もういいだろうとおもわれてるやもだろうけれども、やっぱりいっとう好きな女子なんで、この位置。
Balade aux USAの映像は年明けあたりから家でBLさんでものすごい回数みてるしはじまりから一気に点滅する電子音にぎらついたギターに大好きだけれど、Excès de vitesseがぶりぶりいってて音としては好き。宇宙シンセとドローンとノイズなHolodeck感を存分に、アルバムでひとつのセカイをつくってるっていうのもよい。この人がほかの女子よりすごいのはものがたりがある。
人妻。しかし不倫も辞さない気にさせるかんじ。これくらいまっすぐ濃い、濃すぎて胸焼け起こすくらいに妖艶な女子シンセが日本からもでてほしい。


3. Eugene Ward - Paint En Pointe (Where To Now?)
Where To Now? はどうやったって、きょねんおととしとベストなレーベルで、ことしはけっこうレコードのほうもちからをいれてたけれど、レコード方面はこれをだしたのが大きかったと。
おなじく盛り上がった1080pのレコード方面はよりフロア向けというか(フロア向け、とかいうことばはじめてつかった)実用感あるんだけれど、こちらはカセット路線のまま、よりしっかりとエクスペリメンタルというか。Tuff Sherm名義で既存な雰囲気で出すとかではなく、本名名義でコンテンポラリーダンス向けにつくった曲を集めたもの、っていうあたり、レーベルにとっても音作ってるほうにとっても、あたらしいことをわざわざレコードでっていうドキドキなかんじ。
そしてダンス向け、とはいうもののしっかりいまなテクノで、空白な空間の使い方に、キレのよさ、細切れな声の反復だったり、UK方面からリリースされるテクノなのに、いきすぎることなく肉感あたえたかんじで。

4. SEEKERSINTERNATIONAL - HER.IMPERIAL.MAJESTY (Boomarm Nation)
ずぶずぶにだぶだぶなSKRS、先行のカセットシングルなときはこれまでどおりな路線かとおもいきや、アルバム全体だと髪の毛ぇがドレッド状のおっさん声が細切れ反復なのはそのままに、かなりビートで遊んできました。Brad総帥が縁で食品さんあたりともつながってたりだからJuke/Footwork感もだしてきたし、きょねんのNoCornerのでもかなりビートに変化がみられたけれども、あくまでもずぶずぶ主体だったのが、ビート全面な曲もあったり。で、そこまでやってもあくまでもSKRS感はしっかり残ってるというかSKRSでしかないかんじがこれまた。Instgramでいっとういいねおしてくれる海の向こうのひと。


5. Kara-Lis Coverdale and LXV - Sirens (Umor Rex)
ふたりとも、それぞれのカセットテープもめちゃくちゃによかったしとくにSacred Phrasesからのんはベストにいれるとおもうんだけれど、そのふたりが共作っていう、まっすぐアンビエントっていうなかではことしいっとう。
まっすぐ、っていっても、つねにさわつく質感、クラシカルなコーラスの細切れ感、クラシカルな音の立体感、過剰な光の降り注ぎとか、年を通してみたらSeth Grahamの新作にも通じるし、とくにKara-Lisのほうはしー辰からのんはちょっとローファイだったのが、おおよそLXV以降の音の変化がすばらしくって。これきいてたときだけわたしの心はきれいだった気がします。Umor Rexはアートワークもよいし、Digitalisをひきつぐ、といわれもするけれど、ちょっとできすぎてるかんじもあるのね、全部が。もっとこんなんだすんや、っていう破綻もほしい。せめてカセットはほうででも。

6.Helm - Olympic Mess (Pan)
異常だとおもう。はじめにきたのはいまはなきBorder編集部で買ってすぐにマツダさんと数時間おはなししながらで、あれれ、めっちゃさらっとしてるとおもいながら、帰ってゆっくりきいたら、おかしいよね。New Imagesからの再発のんは光が強すぎるかんじだったり、Asceticからなカセットは闇が強かったりだけれど、陰陽が同時に押し迫ってきて意識もこちらの意識がそのままおしきられるかんじになります。前髪のとがり具合もかっこいいし、ちょっと源くんに似てるよね、顔面。きてくれ。


7.Félicia Atkinson - A Readymade Ceremony (Shelter Press)
これまで本名名義でだしてた壊れたフォーク感と、Je Suis Le Petit Chuvalier名義でだしてた暗すぎるノイズと暴発感、ずっと分離していたものがいよいよまとまった感じで、フェリリを追い続けていた身としてはちょっと感動的な合わさり方。ジャケットのデザインも最高だし。Sun ArawとD/P/Iとツアーをまわったり、出版なところでは各地アートブックフェアに出展してたり、コペンハーゲンなあたりとも直接つながらないけれども音としてはしっかり天然なかんじで呼応してるとおもってるし、もうすこし人気がでてもよいはずだけれど、まぁ、暗いにもほどがあるため、このままでいいし、これからも追い続けます。かなりまえにWarszawaへいったことあると本人がいってましたが、いいかげんライブしに日本きて。Peter Broderickとのんはあんまり好きではなかった。カセットテープ注文したけどレコードきたしね。いや、得してるんだけれども。


8.Gel Set - Human Salada (Moniker Records)
ようやっと単独でLPでっていう。重ねられるぼやけた歌とささやきはやるきなさそうにみせながらしっかり呪術感あるし、ぼこぼこぶりぶりと攻めてくるシンセは黒さを増して。かわゆいかんじと黒いシンセっていう最高な組み合わせ。うっすら悪趣味感な音のセカイ感に、まじまじとみたらかわゆいのんかどうかわからなくなる微妙なかげんとか、映像のアホさとか、2015年地下女子の優等生です。
顔面がさらにかわゆいHead/HeadのNicoleとの共作はものでなかったですか、そちらも気になるんですが。


9.F Ingers - Hide Before Dinner (Blackest Ever Black)
2014年リリースだけれど最近買ったTarcarのほうがシンセがヘンでおもしろかったけどね、やっぱりこちらが。Blackest Ever Blackをそんなに気にしなくなってたけれども、これで再び火がついて。やっぱり女子が絡んだあたりでわたしの耳の舵はきられるなと。Grouper不在、Helenとかだしてるけれどもやっぱり不在ななか、どうしようもなく暗黒で気怠いフォーク感に、それをローファイに包み込むあと2人ってなにやってるねん感。なぜ2人なときより3人のほうが展開に音にと薄いのかとか。なぜCarla Dal Fornoは白目だったり指で目を隠すのかとか。オーストラリア方面地下もけっこうきいたけれど、この子たちは特別好きでした。


10.Grimes - Art Angels (4AD)
けっきょく、かわゆいものがこの世の正義です。最後なタイミングでこれがきたので年末はこればかりでした。


まとめ。
カセットテープ、っていうのに引っ張られすぎて、カセットなほかってかんがえるときょねんからの流れがそのままってかんじになってるなとおもいました、かいてみて。本気でf(x)をいれようとおもいましたが踏みとどまりました。
カセットのんもいちおう年をとおしてふりかえる、側のんはかけたので、これから選んで並び替えていろいろとしあげてみんながベストだとか忘れたころにぽんと売りつけます、ね。

と、勝手にSolitude Solutionsのベストにくいこんでゆきました。カセットのほかのんをだすタイミングがつかめなかったところにちょうどだったし、たのしそうなんだもの。

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