2015年4月20日月曜日

Hakobune “Sinking Stars”

金曜の。
Meditationsさんからな届きもののうち、1本。


Hakobune “Sinking Stars”
Beer On The Rugから。
カセットテープできくもののうち、ドローンがけっこうな割合をしめていたはずが、きょねん、そのあたりからすこし距離をおいてがびがびのしのしきりきりまみれだったんだけれど、ことしにはいったあたりから、わたしのなか戻ってきたかんじ。1周した。
そのタイミングで、Hakobuneさんです。1周してきた耳に、Hakobuneさんのドローンがどうきこえてくるかっていうたのしみもあって。
BOTRが一気にアンビエントに舵をきってきてHakobuneさんをだす驚きがまず。
そして、51作目、でしょうか。すごいとおもう。かなりまえから活動されてる気がするんで、すこしくらい下なのかとおもったら、まだ29歳っていうのにも驚いたんだけれど。
まずJカードのデザインがよいのと、カセット自体も紫がかった赤で、この色、はじめてみた気がします。


A面。
壮大でいて繊細なあたたかみのある音、そこに重なる真っ暗ではなく粒子が細かい灰色な靄が立ちこめてくるかんじ。月の光をうっすらと雲が風に流れて隠すような。
そこから、2曲目で靄は晴れて、穏やかに降り注ぐ月明かりのようなドローン。

B面。
低いうねりからなはじまりで、A面のときよりもやや粗く黒いうねりで、どんどんと埋もれてゆくかんじ、そこからの2曲目のはじまりからいちどきに明るさを帯びた音の降り注ぎが、A面の展開よりもまばゆく、時折光りのなかにきいてるこちらも消えてしまうんではくらいな恍惚感を味わえます。それでいて、振り切れずに、消える寸前のここちよいところにおいといてくれるかんじ。

A面、B面ともにやや長尺の低いうねりのあとに、2曲目で高音の光降り注ぐ展開に、いちど沈んでいったからだが、いちどきに浮び上がるような感覚。うっすらと曇る空が、いちどきに晴れ渡ってささやかな星や月の光が射し込んでくるかんじ。その射し込むあいだのほうが短いのがよいです、はかなくって。

きょねんきかせていただいたしー辰だったりなものはもっと展開があったのね、わかりやすく。でも、もっと粒子がこまやかに、微細でいて、おおきな流れになっていて、すごいです。

ことしはなにかとご縁があって、たくさんお会いできていてうれしいし、つぎはSacred Phrasesのんを作ってるらしく、たのしみです、よ。


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