2016年3月11日金曜日

DJWWWW “Arigato” (Orange Milk Records)


DJWWWW “Arigato”
かこう、っておもってきくと、こまかいところまでなんか拾いたくなる性格なため、もうね。かきかけて、途中でとまって。時間の進み方が濃ゆくて濃ゆくて、ことばが追いつきません。
わたしにとってはようやっとなDJWWWWのカセットテープ! しかもOrange Milkからってすごいです。
Jカードも背景もつかったすこしちがった風景で、かっこいい。

Reality、はじめのすこし早回しなかんじから一気にはじけとぶかんじ、そしてすこししてからのアンビエントなかんじなところに立体的に響くシンセの音がものすごく好きで。そこから細やかなビート。
SamplingのとちゅうのRPG感とシューティング入り乱れ感、その裏でのピアノ音色がものすごい組み合わせ。
Networkはミニマルなつくり。ネットワーク、ということばと、ゆらめく電子音、そこにレーザーガンのような音とともに、細やかな高音のビートがはじきだされる瞬間がかっこいいし、いつのまにやら、ハイハットっぽいリズムもくわわっていたりと、ミニマルなものでもすこしの変化がとてもたのしい。このあたりってJames Ferraroとかにも通じる雰囲気で。EBM(T) な展示なとき、音をきいて真っ先に思い浮かべたのってDJWWWWでした。
DISでは叫び声と銃撃からの、中盤からのビートがかっこいい。
そしてタイトル曲なArigato。吐息と空間、そして絶妙な間で打ち鳴らされる打撃感。そこにゆるやかなアンビエントな音が並行してるふしぎさ。
Schoolの中盤のビートがのしのし大振りなかんじから、立体感のある音の流れるかんじ。

iPodのまっすぐアンビエントのしずけさから、Friendが。それぞれがどの部分をやってはるかがわかんないんだけれど、細切れな声の飛び交いに、暴発感。きいてて、どこにも耳の重心の置き場がみあたらないふしぎな感覚。日本のCream Juice感。
GFの甘さに、Bocho Bus & Sanyo Electric Railway Main Lineはのりものイメージしながらききはじめてしまい、ちょっと笑っちゃった。宇宙空間走ってる。
Tsutaya & Book-offはいっとうキャッチーが気がする。声のかんじと、ぽこぽことはじかれる音に、中盤のすこしつぶれたかんじの低い電子音が好き。そして終盤の声と空間での盛り上がり。
そしてFamilyでのあたたかさと透明さ。
Audacityでの間の取り方、一気につきすすむとおもいきや、空間がなかんじ、からのたたみかけがすごい。Old Carは通勤風景なのだろうか、
そして鳥の声と風の音からなHometown。やさしいようで、さびしい音のつらなり。
と、気に入ってるところをことばえ拾っても拾ってもまだまだなかんじ。

曲のタイトルと並びがとても。
彼自身の生活な風景だったり人間関係だったりをあらわすことば。その対象へおもいが、サンプリングのコラージュなんだけれど、ときにまっすぐすぎるくらいに、ときにひねくれてるかんじにあらわされてて。じぶんの声やらメロディでそういうおもいをっていうのはあるけれど、こういった音のつくりで、これだけ語ってくる音楽はいままでにない気がします。DISっていうのをもってくるあたり、たたかってるなと。そう、いつもまっすぐ戦う姿勢に勇気づけられてるひとはたくさんいるとおもう。Friendで、盟友なToiret Statesさんを引き上げてくるあたり、そしてその音のたのしさ激しさ、かなりよいです。

やっぱりサンプリングな音のコラージュがつぎからつぎにあふれでてくるおもしろさが真っ先になんだけれど、アンビエントな音がやっぱりとてもよい。1曲目の40秒ちょっとから深く響く電子音や、iPodでのゆったりとミニマルな。そしてHometownに響くあたたかさ。それもまっすぐアンビエントっていうわけではなく、その裏でたくさんなサンプリングやらが細やかに飛び交うたのしさ。このバランス、かっこいいです。
そして全体的にOrange Milkを意識してはるのか、Gergoyleなときよりビートがいろいろで、がっつりと集中してきいて、でなくってもポップでたのしいし。

DJWWWWとCVNがいっしょなときにでたので、交互にきいたりするといろいろとおもしろい。
それぞれ、声のサンプリング細切れ感もあるし、げしゃげしゃな打撃も入るし、ビートもさまざま、アンビエントなかんじに、空間もあったり。素材な分量がちがって、それぞれの色がでて、それぞれがかっこいいし。もし、トウキョウへ、なことがあれば、ほんと共演とか夢みてしまう。
Lil $egaさん、サクマさん、食品さん、しー没さんは常におもしろい。わたしはひねくれてるから、日本の音っていうのを無視ばかりしてきてしまってたんだけれど、そういうのをきくきっかけになってくれたし、いまこの方たちのんきけてうれしい。

Meditationsさんにはいってるので、ぜひ! といってるまに売り切れてる。TATEWAKIの解説文がこれまた熱いです。
まだかけてないけれど、NVも最高で、今バッチ、あと2本逃してるので、ちゃんとききたい。

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